このブログのコメント欄のアイコンにも使用しているidenticon、およびjared tarbellのNine Blockあたりの幾何学的パターン生成技法とカッサンドルの作った書体Bifurのオーナメント(活版印刷時代の飾り枠)パターンあたりから着想を得て、自動オーナメント生成プログラムを作った。いくつかの基本モジュールとなる図形をデザインして、それらをランダムに選び出し、規則的に並べていくことでパターンを作り、それを四角く配置していくことでオーナメントが出来上がる。
手作業でやっていたら死ぬような作業だが、例によってプログラムを組めば一発で多様なパターンを生成することが出来る。例えば上記の画像のように、ネームカードなどを作るときに一枚一枚すべて違ったデザインにすることが簡単にできるようになる。単純な仕組みだが、「一品モノの大量生産」という、Computer-Aided-manufacturingならではの一例となると思う…。(特に意味ないが、サンプル画像にはバウハウス関連の人々の名前を記載してみた)
カッサンドルの作った書体Bifurのオーナメント部分の見本帳…
毛がうねるような画像を作ってみた。毛らしきものの太さや長さが一定のせいか、どうも平面的なイメージになってしまっている…プログラムによる描画は、中途半端にアナログな表現を入れると急にちゃちなものになる…。やはり面白いと感じるものは、前にも描いたがHectorやFacade Printerのような、アナログな質感なのにもの凄くデジタルなプロセスを感じるものなので、これは違うか…。
ちなみに上記の画像群はPollockやKandinsky、Kleeらの絵画から色を自動的に抽出している。
デジタルデータ化されていると、巨匠の作品も一瞬でカラーパレットにして転用できてしまう。絵画を絵の具にさらに別なイメージを作るというプロセスが面白く感じる。
ビルの窓を拭くワイパーが、窓に不揃いな水滴の痕を無数に残しながら動いているのを見た。その痕が割と複雑な模様を描いていてきれいだったので、それらしき描線を描けるツールをscriptographerを使って作成し、再現してみた。
窓を拭くときに水滴の痕を残さずにきれいに拭き上げるのはなかなか難しい。自分の実家は、年末の大掃除で家中の窓を拭くのが恒例だったが、今はもうやっていないようだ。年末だけにやるのではなく日々の習慣化したのかもしれないが、多分それはないだろう。