細胞のようなもの。正円のみを使って有機的なイメージを作ってみた。単純な図形も、数を無数に増やしていくと、どんどん形の意味が薄れて、全体のイメージだけが残るようになる。全体の形がどうであるかは、そんなに重要ではなくて、全体を形作るシステムから感じるイメージだけが残る。

リヒターのコンポジション。カラーチャートも2色や4色とか少ない数だと、それぞれの色面が意味を主張しはじめて、「構成」が発生してしまうけれど、無数に増やすことで、「構成」から離れることができている。形は単体での意味を持たず、構成をせず、総体としてしかイメージを作らない仕組み。