ここのところの急激な円高に背中を押され、ついに3Dプリンタを購入した。MakerBot社のThing-O-Maticという機種で、ひと月程前に注文していたのだが、先日やっと到着し、お盆休みを使って組み立てをしていた。本体値段は$1299。この円高の機会に消耗品なども買いだめしておくべきと考え、材料となるプラスチックフィラメントを追加注文したり、オプションのインターフェースボードなども足していたら、結局送料が$390もかかってしまい、合計金額は$1900ほどになってしまった…。それでも円高だったので、15万円くらいの出費で済んだのが幸い。

この3Dプリンタは、RepRapというオープンソース3Dプリンタ制作プロジェクトから派生した商品で、電子回路から外装まで、すべての設計図がweb上で公開されている。だから、全ての部品を自分で調達できる人は、わざわざ自分のようにキットを買わなくてもコレを作ることが出来る。

(ちなみに本家RepRapは、3Dプリンタを作るための部品のほとんどを、3Dプリンタで出力できるように作られており、RepRapを欲しい人は、すでにRepRapを持っている人に部品をプリントしてもらい、Rep-rapを組み立て、またそのマシンで次のRep-rapを作るという、「自己複製」していくプロセスでマシンを作ることができる。このプロジェクトは、その自己複製システムによって「資本主義を倒す」ことを目的としていると言っているのがなかなかおもしろい。尚、自分が購入したThing-O-Maticは、主に木材で構成されているため、自己複製は出来ないので、RepRapから派生してはいるが、RepRapとは思想的に別物らしい。)

前置きが長くなってしまったが、何度かに分けて、このThing-O-Maticの制作のようすをアップしようかと思う…。