くつ下

以前、作成した気味の悪い色面をカメラで撮影し、画像の再構成をこころみた。シャッタースピードを遅めにして、ブレさせながら撮影することで、色面をカメラのCCDによって混ぜ合わせていく。カメラの動かし方によって、混ざり方が変わっていく。カメラによって、固定されたあらゆる色や形を、流動的なものとして再構成できるというのは面白いと思う。

Comments (0)

vertical plotter memo

下記の記事中にも記しているが、絵を描くシステム:vertical plotterは完全にオリジナルなものではない。回路の構築、プログラムは全てゼロから作成しているが、仕組み自体は、前からさまざまな人たちが構築してきているものだ。

Der Kritzler(窓に機械を貼り付けているところが新しい。このように機械で絵を描くことは、成果物である絵だけでなく、機械が生き物のように、自律して動きながら絵を描いていくという、そのプロセスそれ自体を含めてエンターテイメントであるということを、透明な窓に貼り付けるということで、よく表している。)

as220 Drawbot(このプロジェクトは、ただ与えられたデータを描き出すだけでなく、自動でランダムな図像を生成することも試行している。とても面白い。機械とプログラムをパッケージングして販売しているところも面白い。)

polargraph(描画の仕方が単に直線の集積になっておらず、円を描くようなレンダリングシステムで面白い。このプロジェクトも、マシンの販売を行っているようだ。)

hector(そして、これらのプロジェクトのおそらくパイオニアであり、最も有名なプロジェクト、hector。パイオニアでありながら、画材がスプレー缶であること、主に建築物の壁面などをキャンバスにしていることなど、オリジナリティが圧倒的に高い…。)

Comments (0)

踊りながら

先日作った、絵を描くシステム(vertical plotter: 垂直プロッタと一般的には言われているようだ)のプログラムを少し書き直し、描画の仕組みを刷新した。前回のものよりも、より濃度がはっきりと出せるようになった。下のジョブスの絵は、モーターの速度を少し速めて描くことで、ペンのタッチを少し荒れさせている。

いまは、ただ単に、画像データを読み込ませて、それを描いているだけだが、何らかの抽象的な線画を自動で描くような仕組みにしたい。最終的に、絵としての強度のある図像を作れるかどうかは分からないが…。モーターのスピードの制御によって、スピーディなタッチから、しっかりとした落ち着きのあるタッチまで、ある程度の線の表情の描き分けが出来るような気がするので、もう少し研究したい。

■主な構成部品

Arduino Duemilanove、ステッピングモータSPG20-332 × 2、トランジスタアレイTD62003APG × 2、プーリー、ミシン糸、適当なペン

電気回路については正直なところそんなによく分かっておらず、かなり適当に組んでいる…。それでも、ある程度、動かせるものが簡単に作れるArduinoは非常に優れたシステムだと思う。オライリー社から出ている、Make:Electronicsを何度も読みながら、電子回路の基礎を勉強している。

 

Comments (2)

シリコンスチーマー

二本の糸で吊り下げられたペンをモーター制御し、絵を描く機械を作ってみた。このような仕組み自体は、昔から色々な人が製作しているのだが、勉強のために、自分でも作ってみた。自動で描かれる絵というものに何故だか惹かれてしまう。何がそんなに面白く感じられるのか、突き詰めるには、先人の模倣であっても、自分でもやってみるほか無いように感じられた…。

ハードウェアの構築、プログラミングなど、若干の試行錯誤ののち、装置は完成し、ジジジ…と虫のような鈍いモータ音をさせながら、ゆっくりと動きはじめた。2点で支持されたペンは非常に不安定で、小刻みに波打ちながら、不思議な筆圧の線をのこしていった。今にも切れそうな、普通のミシン用の手芸糸で吊っているせいか、不安をさそう挙動だったが、印象とは裏腹に、線はとても正確に、1本ずつ等間隔にひかれ、2時間弱の時間をかけて、犬の画像を描ききった。。。

Comments (2)

Thing-O-Matic その8

組み立ててからしばらく経っている、3DプリンタThing-O-Maticだが、早くも重要な部品をひとつダメにしてしてしまい、現在使用不能な状態になってしまっている。重要な部品とは、プラスチックフィラメントを射出するノズルのヘッド部分で、ヘッドの温度を上げすぎたことにより、内部でプラスチックが焦げ付き、射出口をつまらせてしまった。

公式サイトのトラブルシューティングを読むと、ヘッドの温度を230度以上に上げると、ABSプラスチックが酸化してしまって溶けなくなってしまうと書かれていたのを見つけたが、後の祭りだった(適正温度は220度)。修繕方法として、アセトンを使いプラスチックを溶かすという方法が書かれていたので、家にあったネイル用のはがし剤(主成分はアセトン)に2,3日つけておいた。それで、見事つまりは取れたと思ったのだが、やはり内部が完全に焦げ付いてしまっているらしく、またすぐつまってしまった。

仕方なく、交換のパーツを注文した。届くまでに、またしばらく時間がかかるようだ…。

Comments (0)

岩手の旅最後。岩手に行ってからひと月近く経とうとしている。2泊3日程度の小旅行を、だらだらと思い出しながら淡々と書いていることになる。

最終日は高村光太郎記念館と、いくつかの温泉を回った。砂風呂というのも初めて体験し、わずか15分ほどだけだったが、砂が暑くて重くて死んでしまいそうだった。砂が意外と重いということを知った。

旅の締めくくりに、ほっとゆだ駅という、日本で唯一、駅舎に温泉が併設されている駅に行った。この施設内の温泉には、大きな信号機が着いていて、電車が近づくと信号機が光り、温泉につかっている客に到着を知らせる仕組みになっている。信号機が光るところを是非とも見たかったが、電車は1時間に1本あるかないかくらいなので、残念ながらその場に居合わせることは出来なかった。

岩手の旅のメモ記述はこれで終わる。

 

Comments (0)

岩手の旅続き。もはや3週間以上前のことなので、少しずつリアリティを失い始めている。もともと、臨場感を伴った文章を書くのは得意な方ではないので、さしたる問題でもないのかもしれない。

牧場をあとにして、車で3時間ほど離れた八幡平へ向かう。この日のゴールを、八幡平を抜けた、秋田県玉川温泉と決める。

途中、御所掛温泉というところに寄って、箱風呂という、温泉の蒸気熱を利用したサウナに入る。木製のコンパクトな箱から、首だけを出しながら入るというスタイルのもので、引いたところから眺めると生首が並んでいるような形になり、面白い。

その後、玉川温泉に無事到着。ここは岩盤浴が非常に有名な温泉地らしく、地熱により熱せられた岩の上に、粗末なバラックが2,3建てられており、その中でたくさんの人が寝ころんでいた。皆、自分のマットやゴザなどを持参してきていたが、自分たちはそういうものを持っていなかったので、岩の上にしばらく腰掛けただけだったが、一応、体験した気になった。ここは岩盤浴だけでなく、通常の、湯につかるタイプの温泉もあった。ラジウム温泉と書いてあったので、放射能を帯びた湯だったようだ。後に調べたところによると、被曝量は15-20ミリシーベルト/年との事。

遠くまで慣れない車を運転し、疲れたが、また3時間くらいかけて宿まで戻った。トンボ返りのような形になったが、山奥の温泉地はなかなか面白い場所だった。

Comments (0)