岩手の旅つづき。平泉はあまりたいしたことがなかったので、割愛し、2日目は県内を北上し、小岩井牧場〜さらに北上〜御所掛温泉、玉川温泉という行程になった。プランを綿密に立ててきていたわけではないので、行き先は行き当たりばったりで決めていた。

小岩井牧場は、実際の牧場部分の公開はごくわずかで、ほとんどはテーマパーク的な公園施設で少しがっかりした。しかし天気は非常に良く、広大な芝生などを眺めているだけでも心地よい気分になれた。牧場部分では、牛がけだるそうに牛舎の中に並んでおり、でかい扇風機が、牛舎入り口付近でうなりながら、室内の空気を循環させていた。伝染病を防ぐ為に、観光客は牛舎には近づけず、遠くからそれらをみることしか出来なかった。

都内のスーパーでもよく見かける、全国的ブランドの小岩井牧場にしては牛舎の規模が小さく、設備もあまりに古く、時が昭和初期で止まったような感じだった。おそらくここは観光用に、昔の姿をとどめたままの施設なのだと思う。県内には小岩井牧場ブランドのライセンスを受け、実際の商品用牛乳を生産している牧場がほかにたくさんあるようだ。