造形探訪シリーズ沖縄編6

2008年11月26日 00:00 T |個別ページ | コメント(4)
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屋根の上には、木製のパーゴラがかけられている。かつてはこのパーゴラには木のツタが勢いよく絡みつき、屋根は緑で埋もれていたという。溢れるような緑に覆われて、建物の形はすっかり消えてしまって、真っ赤な柱と空間だけが残る…設計者は、そんな在り方を理想としていたらしい。

--コメント(4)

不幸G慢 :

上から2番面はオリオン座?ただの装飾、それとも何かの信仰?
公民館とは思えない古代神殿のようなアニミズム臭がプンプンする。でも沖縄という、特殊な土地柄においててはすんなりと受け入れられたのかもしれない、と思わせる力が写真から伝わってくる。テレビで観る沖縄のイメージでは決して理解のできない文化が視える。
それにしても象さんの造形は、気持ち悪いほどの念を感じる。

2008年12月25日 23:39

T :

オリオン座だな。北斗七星とかもあった。装飾は装飾だが、これは建築を飾るためのものでなくて、共同体のシンボルとしてのものだと思う。宗教的な信仰対象としてのシンボルでなく、ムラに内在するコミュニティを応援するもの。この建物には他にも随所にコンクリートに貝殻が埋め込まれていて様々な模様を作っている。この作業は村民総出で行われたという。

地域コミュニティによる自力建設やワークショップは近年多く開かれているけれども、象設計の場合、そうしたDIYが最終的に魔力を持った形態を生み出していかねばならないとする考え方が非常に共感を持てる。単にみんなで何かやりましたという事実だけでは永続性がない。魔力的な形態がそこにあってこそ運動は続いていく。

「アマチュアリズム、または市民参加という美名によるローレベルの造形は許されない」大竹康市(象設計代表・故人)

2008年12月27日 23:01

82 :

>>「アマチュアリズム、または市民参加という美名によるローレベルの造形は許されない」大竹康市(象設計代表・故人)


素晴らしい言葉だね。
これからの自分にとってもマニフェストになりそうな言葉だよ。

2008年12月28日 13:00

T :

おれも至言だと思いました。
高価だった産業技術がどんどん大衆の手元に降りてくる時代、新しいDIY時代の到来を迎え、そこで生きんとする82さんや自分にとって大事な標語だよね。

2008年12月29日 04:35


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