優位な傘

2008年9月25日 00:00 T


恵比寿に移転したNADiff a/p/a/r/t（というギャラリー 兼 美術書専門書店）に、中島英樹の個展を観に行った。自分は、中島英樹という人の、わずかに重く不明瞭な色づかいと、その中に滑るように配置されたきれいな文字の組みが好きなのだが、今回展示されていたポスターも、文字が躍動感に軋んで自己崩壊しそうな表情がとてもきれいだった。
ちなみに、中島英樹のブログも面白い。彼のブログは、読んでみるとわかるが、基本的に日本語が文法レベルで間違っていることが多く、常に文章が壊れている。アルコールを摂りながらブログを書いていることも多いようなので、最初は、酩酊してるから壊れた日本語になっているのかと思ったが、あまりにも毎日そうであるので、どうやらそればかりが原因ではないらしい。
壊れた文章は、たどたどしく、断片的なので、ひと言ひと言が決意めいていて不思議と強い文章になっているのだが、やはり視覚表現に、特化してしまった人なのだろうかと思わせる…。
文字は、記号としての明解さの裏側に、上層に、周辺に、いくつものイメージが立体的に貼り付いている。この人は、その多層さを透視できているんだろうなと思う…。


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カブト・ムシ

2008年9月21日 00:00 T


涼しくなってきた。２、３日前に、なぜかふいに竹馬に乗りたいという得体の知れない感情が発生し、今でもなんとなく竹馬のことが心の片隅にある。

竹馬は小学生のころ、たまに乗っていた。竹を切ってきて自作した事もあるけれども、小学校にあった鉄製の工業製の竹馬に、昼の休み時間などは良く乗っていた。

なぜ突然竹馬がやりたくなったのかは良く分からないし、仮に掘ったところで、明確な理由もないのだろうけれども、なぜか今、竹馬で歩いたときの、足の裏からにぶい振動がコツリコツリと伝わってくるあの感じが気持ちよく思い出されている。気持ちよかったのは、竹馬に乗ったときの視界ではなくて、きっと音だっただろう。


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ヨード卵

2008年9月20日 00:00 T

The Big Pictureより
The Big Pictureというニュースサイトがある。どうやらアメリカのボストンで発行されている、ボストン・グローブという新聞のサイトの１コーナーのようなのだが、とても面白い。このサイトは掲載されている写真のサイズが一般的なウェブ用画像のサイズに比べてとにかく大きいのが特徴なのだけれど、写真そのものの質もさることながら、ただ写真が「大きい」というだけで、伝達される情報量がこんなにも違うものかと驚かされる…。ブロードバンドが標準の今でこそこういう大容量のサイトが可能になったわけだけれども、そのトラフィックを動画配信やサイトのインタラクティブ性にあてずに、ただ単に、サイトに掲載する一枚一枚の写真を大きくすることで、伝える内容の向上をはかろうとしたという試みはすばらしいと思う。

The Big Pictureより
The Big Pictureという直球のサイト名も美しい。自分のブログは、画像の幅を245pixelに制限するようなテンプレートになっているので、掲載する写真には縮小をかけているのだが、いつもphotoshopで写真を縮小するボタンをカチリと押すたびに、一瞬にして写真から生気が抜けていくのを感じていた。このサイトは、雑然と様々なイメージを投げていっている感じで続けているので、それは仕方がないのだが、あの、写真を縮小するときの作業は、時にむなしく物悲しい。

The Big Pictureより


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吸い込まれる犬

2008年9月13日 00:00 T



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犬の飼い主A,B

2008年9月12日 00:00 T



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減衰する犬

2008年9月11日 00:00 T



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高速回転する犬

2008年9月10日 00:00 T



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保温された大学

2008年9月 2日 00:00 T

静岡県浜松市にある実家に帰省している。実家に居る間は、特に何をするでもなく、本を読んだり惰眠をむさぼったりしている。
車で２、３０分くらい行ったところにある浜辺に犬を連れてやってきた。ここは遠州灘とよばれる海に面する砂浜で、この大きく広がる砂丘地帯は、鳥取、九十九里とならんで日本三大砂丘のひとつである中田島砂丘を有する。
犬は生まれて初めて海を見た。ここ浜松市には、浜名湖という広い湖があり、犬はそれは見たことがあったが、家人の話によると、海を見たのはどうやら初めてらしい。何も知らない犬は波打ち際に無防備に近づき、打ち寄せた波をざばっと被った。犬はもともと水があまり得意でないので、その不意打ちにかなり驚いたようで、もう二度と波打ち際には近づかなかった。

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三日月

2008年9月 1日 00:00 T



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