造形探訪シリーズ沖縄編10

2008年11月27日 00:00 T

nago01.jpg名護市庁舎の南側の壁面には全部で56体のシーサーが並ぶ。ひとつひとつのシーサーは、集められた56人の赤瓦の職人たちによって作られた。だから同じデザインのものはなく、すべてが違っている。。。



個別ページ | コメント(2)

造形探訪シリーズ沖縄編9

2008年11月27日 00:00 T

nago03.jpgこの建物もやはり豊かな半屋外空間をもつ。設計者は、「我々は近代建築が獲得した薄いRC(鉄筋コンクリート)の壁や、アルミ・サッシ一重で内と外の境界をつくっていくことには耐えられない。柔らかく、厚みを持ち、いろいろに変化する層で内部空間を包み込み、外部との接触を持ちたい。この層をとおして光や風や人を吸い込み、吐き出して呼吸する。それは生物の外皮のようでなければならない…。」と語っている。

個別ページ

造形探訪シリーズ沖縄編8

2008年11月27日 00:00 T

nago02.jpg薄いピンクと灰色のストライプパターンがひたすらに反復される空間。ブロックの荒々しい肌理と、パーゴラの影とが錯綜しながら、重厚な空気の層が練り上げられている。しかし絶対に排他的ではない。この建物は、自分を拒まないだろうという確信を直感的に与えてくれる建物はなかなかないと思う…。

個別ページ



造形探訪シリーズ沖縄編7

2008年11月27日 00:00 T

nago04.jpg名護市庁舎
設計:象設計集団
竣工:1981年


個別ページ

造形探訪シリーズ沖縄編6

2008年11月26日 00:00 T

nakijin03.jpg

屋根の上には、木製のパーゴラがかけられている。かつてはこのパーゴラには木のツタが勢いよく絡みつき、屋根は緑で埋もれていたという。溢れるような緑に覆われて、建物の形はすっかり消えてしまって、真っ赤な柱と空間だけが残る…設計者は、そんな在り方を理想としていたらしい。


個別ページ | コメント(4)

造形探訪シリーズ沖縄編5

2008年11月26日 00:00 T

nakijin02.jpg

目に鮮やかな、真っ赤な列柱の立ち並ぶ空間。さして大きくもない建物なのに、柱の数は200本を超える。多柱空間がまとっているぶ厚い空間は、内部とも外部ともつかない半屋外空間となる。沖縄の風土においては、建物の中に、こうした半屋外空間の占める割合が多ければ多いほどよいという…。


個別ページ



造形探訪シリーズ沖縄編4

2008年11月26日 00:00 T

nakijin01.jpg
今帰仁村中央公民館
設計:象設計集団
竣工:1975年

(写真はクリックで拡大します)


個別ページ | コメント(2)

造形探訪シリーズ沖縄編3

2008年11月25日 00:00 T

sirahama03.jpg

花ブロックと呼ばれる、沖縄独特の穴あきコンクリートブロックを使った、異様な造形群。荒々しく屹立しているそれらは、大地と大気とが複合されつつも拮抗している感じがする。沖縄の組積造の文化を感じさせる…。


個別ページ

造形探訪シリーズ沖縄編2

2008年11月25日 00:00 T

sirahama02.jpg

ここ白浜原公園は象設計の沖縄の仕事の中でもややマイナーなものであり、半分以上が取り壊されたり、立ち入り禁止の廃墟状態になっていた。雑誌の写真で見ていた、波の形を体現したような、あるいは獏やアリクイのような生き物の形のような、なめらかな曲線を持つ遊具や、穴あきコンクリートブロックをフレーム状に組み上げた空虚な神殿は姿を消していた…。


個別ページ | コメント(2)



造形探訪シリーズ沖縄編1

2008年11月25日 00:00 T

sirahama01.jpg

石川市白浜原公園
(現・うるま市)
設計:象設計集団
竣工:1980年

(写真はクリックで拡大します)


個別ページ

肉を見ている人

2008年11月 3日 00:00 T

color.jpg
ちなみにHelveticaと同じ年に誕生し、Helveticaと共にサンセリフ体代表格の双璧をなすUniversという書体があるが、Helvetica派とUnivers派の違いはそのままスイス・タイポグラフィの2大流派である チューリヒ派とバーゼル派の違いでもある。映画の中には、バーゼルの人たちは出てこなかったので、彼らの意見も聞いてみたかったなと思った。
 


個別ページ | コメント(2)

アスゲン散

2008年11月 2日 00:00 T

bure02.jpg
このあいだ、ラフォーレ原宿でやっていたHelveticaというフォントの展覧会「A tribute to Typography ~ ヘルベチカの過去・現在・ 未来」に行ってきた。Helveticaはサンセリフ系書体(日本語書体でいうゴシック体みたいなもの)を代表するような有名書体で、さまざまな企業のロゴタイプなどにも使われている。展覧会自体は、本当に書体の簡単な紹介をしているだけに近いもので、あまり得るものはなかったけれども、会場で流れていた、Helveticaのドキュメンタリー映画はなかなか楽しめた。作中の音楽が秀逸で、El ten Eleven、Battles、Album Leafなどのタイトなリズムの音楽に乗せて、都市にまたたくHelveticaの文字をテンポ良く描写していた。映画の大半を占めるインタビュー映像の内容も興味深かったが、それ以外のより形式的な部分、監督が映像のリズムとテンポに託したであろうイメージ、つまりHelveticaに喧騒をふくんだ都市のイメージを見るという視線は面白いと思った。

bure03.jpg



個別ページ | コメント(4)