肉を見ている人

2008年11月 3日 00:00 T |個別ページ | コメント(2)
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ちなみにHelveticaと同じ年に誕生し、Helveticaと共にサンセリフ体代表格の双璧をなすUniversという書体があるが、Helvetica派とUnivers派の違いはそのままスイス・タイポグラフィの2大流派である チューリヒ派とバーゼル派の違いでもある。映画の中には、バーゼルの人たちは出てこなかったので、彼らの意見も聞いてみたかったなと思った。
 

--コメント(2)

カオス :

ユニバースのほうがなんかいい。
あんまりデザインされすぎていない、ちょっと朴訥(?)な感じがいい。
けれどもヘルベチカのいかにもデザインという雰囲気には、実は憧れます。

文字の王国ってどこなの?スイス?
個人的にはドイツあたりが文字王国のイメージ。まあ、ヨーロッパならどこでもなのでしょうか。

中国とかは?あっちは毛筆だから、活字ではないのかね???

2008年11月14日 16:47

T :

文字の王国…どこだろう…
活版印刷術の発明はドイツだけど、欧文活字はイタリア、フランス、オランダ、イギリス、ドイツなど様々な国を流転しながら変化していっているから、一概にどの国が文字王国とは言えないと思われ。仰るとおり、ヨーロッパの国々では文字は自国のアイデンティティそのものでもあったから、どの国も文字に関しては敬意をはらっていたようです。ちなみに多くのアルファベットの字形の基礎となっている文字が刻まれているトラヤヌス帝の碑文はイタリア(ローマ)にあります。スイスはUniversとかの書体の開発に加え、グリッドシステムと呼ばれる、文字や写真を秩序立てて紙面に配置するレイアウトルールを開発したことがでかい。

中国はやはり漢字の国なので、活字を作ろうにも作らねばならない字数が尋常じゃなく多く、印刷物の活字化はヨーロッパに比べて大分遅れてしまっていたけど(とはいえ世界で最初の活字は中国で開発された陶器製の活字らしい。最初の金属活字は朝鮮で生まれる)、文字種の変遷の豊かさという意味では、中国も文字大国だと思う。王朝が変わるたびに国家制定書体が変わっていったみたい。。。

UniversはたしかにHelveticaに比べすっきりしてて良い感じです。

2008年11月15日 00:31


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