荷づくりひもの状態

2008年3月12日 00:00 T |個別ページ
もう3月になった。2007年度ももうじき終わるし、最近は冬も急速に遠のいて何やら春めいた風を感じるし、何か新しいことを始めたいと思った。
asa-01.jpgそこで、以前から興味のあったエスペラント語の学習を始めてみようと思った。エスペラントは、19世紀の末にポーランドの医者ザメンホフが考案した人工言語で、19世紀末〜20世紀初頭に生まれた様々な人工言語(国際補助語)の中でもわりあい多くの人々から支持を得て、今日までほそぼそと受け継がれてきている言葉。エスペラントは世界語と称される事もたまにあり、どの国の言葉でもないという無国籍性から世界平和や人類の平等を願う思想とからめて紹介されたり、人工言語ならではの文法の簡潔さから、誰でもすぐに覚えられる非常に便利な国際語と誇張して紹介されたり、言語と社会思想をめぐる切り離し難い諸問題から反社会的言語として社会学、政治学の一要素として紹介されたりしているので、エスペラントを学ぼうとすると必ずこれらの背景文化や思想が一緒にくっついてきてしまうみたいなのだが、自分はそうしたある種の誇大妄想らしきものとは今は一線を画しておきたいと思う…。
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エスペラントは現在世界で100万人程度しか話す事が出来ないらしく、国際補助語とは呼ばれているが、やはりどこまでいってもマイナーな言語であると思う。エスペラントに惹かれたのは、このマイナー性が大きかったのかもしれない。今後自分が社会に出て、もし、マイナーであろうとすることが許されなくなった時に、何かが自分にマイナー性の許可を与えて続けてくれると良いと思った。
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ちなみにエスペラントの名詞の持つ特徴的な響きが個人的には美しいと思っている。