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snow leopard

ビルの窓を拭くワイパーが、窓に不揃いな水滴の痕を無数に残しながら動いているのを見た。その痕が割と複雑な模様を描いていてきれいだったので、それらしき描線を描けるツールをscriptographerを使って作成し、再現してみた。

窓を拭くときに水滴の痕を残さずにきれいに拭き上げるのはなかなか難しい。自分の実家は、年末の大掃除で家中の窓を拭くのが恒例だったが、今はもうやっていないようだ。年末だけにやるのではなく日々の習慣化したのかもしれないが、多分それはないだろう。

電卓

引力をもった形の習作…

西友カード

ノイズ音楽や電子音楽が好きで昔よく聴いていたけど(音楽自体は今でも好きなのだけど、音楽を聴く時間があまりにも少なくなってしまった。)、その手のミュージシャンがよく使う手法にソフトウェアのバグを積極的に使って音を作るというのがあった。もともと音楽の世界では昔から、楽器を作った人が偉いのか、作曲者が偉いのか…みたいな議論があって、その手の議論から飛び出すべく様々な手法が開発された。

特に電子音楽シーンはもともとコンセプチュアルなムードの強いシーンだったと思うので、それらの手法開発が活発だったように思う。それらの手法は大別すると2つあって、作曲だけでなく楽器自体も作って音楽制作をするパターンと、既成の楽器は使うけれども、設計者の意図を超えたイレギュラーな使い方をして音楽制作をするパターン…。前者はMax/MspやSuperColliderなどの音楽制作ツールを生んで、後者は、音楽ソフトや再生環境のバグを積極的に利用した音楽を生んだ。どちらも結果的には、パッと聞き殆ど同じに聞こえるようなノイズ音楽が出来ることが多かったようだけれど、コンセプチュアルなシーンにあっては目的より手法が大事な事が多いだろうし、リスナーとしても手法に興味がある人たちが多かっただろうから(少なくとも自分は興味があった)、それはそれで楽しいシーンだったと思う。

最近のその辺のシーンはどのようになっているのだろう…誰か何か面白い動きを知ってたら教えてください。

(画像はSketchUpを使って作ったノイズ画像のパターン。多少の加工は施しているけれども、ある条件下でこういう画像を出現させることができる…。バグらせかたを知っている数少ないソフトの一つ。たいていのソフトはバグらせるとフリーズしてしまうことが多いので…。)

海の家

真夜中1時か2時くらいになると、誰だか知らないがいつも笛を吹く者がいて、町のどこからか掠れた音が聞こえてくる。神社がわりと近くにあるのでその関係者だろうか。それとも全く別の何らかの理由で毎日笛を練習する者がいるのか、謎だ。自分は周りが多少うるさくても全く問題なく眠れるので、怪しい笛の音が聞こえても特に困ることもない…。

信濃川

JPEG画像のブロックノイズってきれいだなと思う。

このJPEG特有の、8ドット×8ドットで構成されるブロックパターンに、グラフィカルな美しさがあるという見方を教えてくれる作品に、トーマス・ルフのJPEGシリーズがある。上の画像は、家の前で適当に撮った写真に、それ風の加工を加えたもの。

作家本人は確か、「デジタル画像が、単なる抽象的な正方形の色面の集積でしかないという構造を見せつつ、人のイメージの認知力を問う…」みたいな解説をつけていたように記憶しているけれども、個人的には、この人は高圧縮のJPEG画像の、この独特の肌理を格好良いと思ったのだと思う。アナログレコードのクラックノイズとか、オフセット印刷の網点パターンとかと同じで、技術に依存して発生してしまう独特の表情に惹かれたのだと思う。この手のノイズは、「味」として解釈できる。

上で、「それ風の加工」と書いたが、この画像自体は、単に圧縮率を限界近くまで上げたJPEG画像を拡大すればよいだけなので、ほぼ誰でも作れる。こういう風に、手法自体が作品化していて、なおかつその手法が、ほぼ誰にでも開かれている類の芸術には凄く惹かれる。オープンな技術や簡素な仕組みで様式レベルの美を作れるのはすばらしい…。

先日、GoogleがJPEGに代わる新画像圧縮技術WebPの仕様を公開したとかで話題になっていたが、このWebPはどのような肌理をもった技術なのか…WebPフォーマットのファイルを表示できるアプリケーションがまだ無いので分からないが、いずれGoogle Chromeが対応する時を待ちたい。