アジフライ 03

2008年2月28日 00:00 T

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ひと月ほど前の事になるが、下北沢のシネマアートンという映画館で、「カメラになった男 写真家 中平卓馬」というドキュメント映画を観てきた。

純粋な記録者としての人間の姿というものを初めて見たけれど、こんなにも軽やかなものなのかと思った。
だけど、急性アルコール中毒で倒れた1977年からまっとうに記憶を維持する事が出来なくなっているため、「写真はcreationでなくdocument」という彼の主張は決着がつかないまま、宙ぶらりになっているようで、映画の中で何度かある彼の追想の語りの中の、前後の文脈に全く無関係に何度もはさまれる「…走ってた…走ってたんだ…」という単語が唯一、ひきずるような重さを感じさせた。


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アジフライ 02

2008年2月28日 00:00 T

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アジフライ 01

2008年2月28日 00:00 T

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ヤギ

2008年2月24日 00:00 T


両親がまた東京に遊びにやってきた。今日は自分は他の用事があったので行動を共にしたのは夕食の2時間程だけだったが、両親とも元気そうで良かった。別れ際に、土産だと言ってなぜかバウムクーヘンを2箱分くれた。なんでも東京駅で「ねんりん屋」なるバウムクーヘン屋から伸びる不自然な行列を見かけ、好奇心から並んでみたのだと言う。
バウムクーヘンは嫌いでない。豚の丸焼きを彷彿とさせるあの独特の製法も悪くない。鉄製の心棒を回転させながら、直火でガンガン生地を煽っていくあのやり方は、とてもケーキを作っているとは思えぬ光景で、その無骨さにはやはりドイツを感じる。
ちなみに、ほとんど知ったかぶりだがエヴァンゲリオンのワンシーンも感じる。



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nepi nepi

2008年1月24日 00:00 T

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今日は雪が降った。朝おきて、カーテンを開けた時に、窓越しに感じる冷気がとても冷たいものだった。午前10時過ぎに学校に着いた時には、まだあたりにあまり雪が積もってなかったように思ったのだが、気がつくと視界のほとんどは白に埋もれていた。今日は研究室の暖房もいつもより高めに設定されていたらしかった。
夕方には雪は雨に変わって、積もっていた雪もすぐ溶けた。深夜、帰宅する頃には、雨もおおかた止んでいた。
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造形発見シリーズつづき

2008年1月15日 00:00 T

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せっかくなので抜いた歯は薬と一緒にもらって帰ることにした。そして帰宅して紙袋をあけると中からネズミが出てきた。
どうやらこのネズミは歯を入れるための専用ケースらしい。
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ちょうつがい部分がそのまま尻尾につながっていくというデザイン。ネズミのひげをわざわざ張り出して作っているあたりにも制作側の本気を感じる。
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中に抜いた歯を入れられるしくみになっている。

子供はみんな歯医者がきらいだ。しかしこれには歯医者さん側のよい心づかいを感じた。抜いた歯を入れるという、生活のド周辺に存在している、ピンポイント過ぎる機能と、その存在のアバンギャルドさを軽やかに受け流すネズミのこの和みの表情…。
ここがきっとひとつの最先端だろうと思った。

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