アスゲン散
2008年11月 2日 00:00 T
このあいだ、ラフォーレ原宿でやっていたHelveticaというフォントの展覧会「A tribute to Typography ~ ヘルベチカの過去・現在・ 未来」に行ってきた。Helveticaはサンセリフ系書体(日本語書体でいうゴシック体みたいなもの)を代表するような有名書体で、さまざまな企業のロゴタイプなどにも使われている。展覧会自体は、本当に書体の簡単な紹介をしているだけに近いもので、あまり得るものはなかったけれども、会場で流れていた、Helveticaのドキュメンタリー映画はなかなか楽しめた。作中の音楽が秀逸で、El ten Eleven、Battles、Album Leafなどのタイトなリズムの音楽に乗せて、都市にまたたくHelveticaの文字をテンポ良く描写していた。映画の大半を占めるインタビュー映像の内容も興味深かったが、それ以外のより形式的な部分、監督が映像のリズムとテンポに託したであろうイメージ、つまりHelveticaに喧騒をふくんだ都市のイメージを見るという視線は面白いと思った。
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諦念2
2008年10月30日 00:00 T
いつも歩いている、しがない路地裏に、報道用のテレビカメラを抱えた幾人かのTVクルーがいた。TBSのロゴマークが見えた。何を取材していたのかは知らないが、彼らの歩くスピードが遅かったので、特に急ぐでもなかったけれど、彼らを追い越して先を行った。
最近、学校の授業の関係で画家の人に何度か会う機会があった。その画家の方は話好きで、面白い話をいくつもしてくれた。しかし、授業の講話の中でも、授業前の打ち合わせの中でも、ついぞ自作について話すことは一度もなかった。
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反動の野菜
2008年10月23日 00:00 T
学校に印刷室なる部屋がある。そこでは何台かのRICOH製のリソグラフや大型の丁合機、簡単な製本機などが備え付けられており、女性の職員さんがガウガウと機械を回している。
今日はそこにある裁断機を使用しにいった。PLUS ELECTRIC GUILLOTINEという物騒な名を持つ機械をあやつり、数百枚の紙を切断した。鈍い作動音とは裏腹に、一切の抵抗を感じさせない、スムーズな切れ味に静かな快感を覚える。
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往来するトド
2008年10月17日 00:00 T
もう2ヶ月以上も前に虫にさされた箇所がなかなか治らないと思っていたら、ここ2週間くらいで傷口が悪化、化膿してきてしまった。黄色い透明な体液が傷口からひっきりなしに出てくるし、痒みも治まらないのでついに病院の皮膚科で看てもらった。何らかの原因で傷口に細菌が入ってしまったのだろうとの事だった。子供がよくかかるらしい「とびひ」という症状に似ているとの事。とびひは「飛び火」のことで、患部を掻いた手で別な部位を掻くと、細菌が移ってしまい、まるで火が燃え移るようにどんどん感染箇所を広げていってしまうことからつけられた名らしい。とりあえず抗生物質と軟膏をもらった。患部は小さいので、すぐ治ってくれると良いのだが…。薬は若干眠気を催す成分が入っているらしいので日中も眠くなるし(薬のせいだけではないだろうが…)、起きているときも慢性的に患部が痒いので、やらねばならぬことがあまりはかどらず、どうにもうらめしい。
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搬送設備
2008年10月 9日 00:00 T
六本木にあるAXISギャラリーでやっている、ゼラチンシルバーセッションという、銀塩写真の展覧会を観た。フィルム写真は、使い捨てカメラでしか撮ったことがないし、ましてや自家現像などもしたことがないので、技術的なことは詳しくは知らないし、また、アナログに憧れを持っているというわけでもないのだが、フィルムからおこした写真に特有の、青および水色の色彩は美しいと思っている。僅かに発光しているような、薬品の影を背負った、非常にケミカルな色彩にひかれる。(フィルムの種類などは知らないので、もしかしたら、ある特定のフィルム固有の色彩なのかもしれないが…)
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