easyjet

月曜が祝日で休みなので、今日、明日とでフランスに建物を見に行く小旅行に出る予定だった。しかし、朝、空港に行ってみたところ、航空会社のオーバーブッキングにより、自分の席が無くなっていて、しかも振替え便も、同じ航路や近しい空港のものは全て満席で取れないということだった。荷物検査なども全て済ませて、搭乗ゲートに行った後、乗る直前に分かったことだった。愕然として、もろもろ問い合わせたものの、すでに打つ手はなかった。

サービスデスクに行って返金などの手続きをするように言われたのだが、他の専任スタッフを呼ぶ必要があるとかで、そこでかなり待たされることになった。他にも、便が丸ごとキャンセルされた人々や、オーバーブックされた人々が何人も押し寄せていたので、彼らも相当に苛立っていて、ため息がそこらじゅうで聞こえた。

45分近く待って、やっと係りの人が現れたのだが、その人はクレーム処理の人を別のサービスカウンターに連れて行くという役割だけの人で、連れて行かれた別のサービスカウンターで、またひたすら待たされることになった。

そのカウンターには、自分以外にも、欠航になったらしいスイス行きの便の乗客が大量に列をなしており、全く進まない列にかなり不満がたまっているようで、何度か小競り合いが起きていた。1時間ほどが過ぎた頃で、ついに何人かが怒号を上げてカウンターに詰め寄り、早く解決策を示せとまくし立て始めた。実際にカウンターのスタッフは、この1時間、私たちは今何もできない、責任者を呼んでいるが繋がらないと言って、ひたすら電話をかけていただけだったので、何の進捗も見えないその対応に怒るのは道理だった。

フランス行きだった自分は途中で別の列に呼ばれ、彼らより早くカウンターにたどり着いたのだが、長時間待ったにもかかわらず、結局、賠償のための電話番号と説明が書かれたパンフレットを渡され、簡単な説明を受けただけで、あとは電話してオペレーターと話してくれと言われるのみで、何のために2時間近く待ったのか、意味が分からなかった。

その頃、スイスの人々の列では、ついにスーツ姿の責任者が現れ、彼が現れるや否や、あっという間に多くの人々が、うなりを上げて掴みかかるように彼を取り囲み、その姿は怒号ともみくちゃの中にすぐに見えなくなった。今まで電話しかしてなかったスタッフの人は、ほほ笑みながら席を離れ、同僚に、「もう警察を呼ぼうよ」と言って、さらに笑った。

easyjet」への1件のフィードバック

  1. オーバーセッキング

    話の詳細を聞くと、去年のパリからロンドン行きのユーロスターのストライキを思い出し、ゾッとしました。それはそれは焦ったなーと笑。
    勿論、言語能力がない俺は怒ることすらできなかった笑

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