月別アーカイブ: 2013年6月

日曜

今日はとても良い天気で、暑い日だった。天気は良かったが、家で業務をしなければならず、朝からまる一日が潰れてしまった。観に行きたかった今日が最終日の展覧会もあったのだが、行けなくてストレスがたまる。途中、スーパーに買い物にだけ出た。

引っ越す

新居が決まり、Kingstonの仮住まいから引っ越した。午前中に鍵を借り受け、荷物を移動させた。既に仮住まいのほうに日本から発送したいくつかの荷物が届いてしまっていたので、それらの移動のために車で3往復ほどしなければならなかった。

日本から船便で送付した荷物は、(殆どが本だが)他にもかなりの数があり、来月の下旬に届く予定になっている。実際、ここひと月、日本から持ってきたトランク一つの荷物だけで特に不自由することなく生活していたので、ほとんどのものは実は要らないものなのだろうと思う。本当は、日本を発つ時点で、捨て去ってくるべきだったものたちが、わざわざいま海を渡ってしまっている。日本の部屋では棄てられなかったものも、あらゆる思い出と切り離された、この国のこの部屋では捨てられるのかもしれない…。仮住まいから引っ越したとはいえ、日本を離れて、3年後にはまた日本に帰る自分は、存在自体が仮という気がする。自由な感じと、無意味な感じが混ざっていて、悪くなくて、落ち着く気がしている。

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大家さんからスモールギフトと称してのワインが置かれていた。

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Crucifix Lane

今日は会社のドイツ人の同僚からの誘いを受けて、Angelにあるペルー料理屋での飲み会のようなものに行った。総勢10人を越える会で、国籍もまちまちで、英語の訛りの差が激しく、半分以上の会話は何を言っているのか分からなかったが、そのドイツ人の男が良く笑う気さくな人柄の人だったので、分からないなりに楽しく時間を過ごせた。途中で、明日、車でセントラルロンドンまで送ってくれないか?と訊かれた気がしたが、その時、よく分からず、内容を勘違いし、「知らない」という冷酷きわまる返答をしてしまったことが未だに悔やまれる…。訊かれた瞬間、聞き取れず、後で音声を頭の中で組み立て直していて、こういう事を言っていたのではないかと、気付くときがよくある。

日付をまたいだ後、日本人の同僚のかたと共にLondon Bridge近くにあるCrucifix Laneというクラブに行ってみた。Richie Hawtin(というイギリスのハードミニマル系テクノミュージシャン)のレーベルM-nus所属の、ミニマル系テクノのDJが出演するイベントだった。鉄道の高架下の空いた空間に、スピーカシステムをとりあえず置いただけのようなラフな空間で、良い雰囲気だった。音楽も抑制が効いていて非常によく、明け方頃まで楽しんで、バスを乗り継いで帰宅した。音楽でもなんでもそうだが、抑制が効いているのに突出してる感じがするものが、きれいだと思う。何らかの薬的なものを売ってこようとする人が何人かいたが、全てNoで通す。その方面には、何の興味もないし、どうでもよい。

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eluvium

皆が帰った後の静かな仕事場で、音楽をかけながら作業をつづける。

eluviumというアンビエント系のミュージシャンの音楽が結構好きで、ジャケット写真が妙にゲームっぽい感じがする所をのぞけば、程良い聞きやすさで作業中に非常に良い。アメリカのミュージシャンで、レーベルはTemporary Residence…。


ガソリン

今日も帰宅が遅くなる。まだペースがあまり掴めない。

ガソリンスタンドに寄る。こちらのスタンドはセルフ以外ほぼ無いようだ。スタンドにはだいたい、コンビニのような売店が併設されており、24時間やっているところも多いとのこと。他にコンビニらしき施設がないので、緊急時には便利そうだと、思った。

未だに自分が車を運転していることに違和感がある。

火曜

深夜まで作業し、妙に疲れてしまい、車で帰る気がしなくて会社でそのまま徹夜作業になった。朝にいったん帰宅して、30分だけ眠ってまた出社する。渡英して以来、いろいろな作業量を見誤って仕事がスタックさせまくってしまい、各方面から怒りが透けて見えるメールが届き始めている。

疲れているときには、さらに疲れを上乗せしたくなる感情が生まれる…。

暗い道

深夜まで作業。日付をまたいだころの道路は殆ど車が走っていなくて、今までで一番、帰宅にかかる所要時間が短かった。

ひきうける仕事量を自己管理できていない。あまり良くない状況なので、治して行かなくてはと思う…とはいえ、あと2日で、とか明日までに、など、仕事が来た時点で既に時間がないものが多く、引き受けざるを得ないがそれによって全てのスケジュールが狂っていく。

リッチモンド公園

昼食を買いに、近く魚屋 兼 寿司屋 兼 日本食材屋に行った。同僚の方から教えてもらったところ…。刺身を買って帰る。店の人に、○○社の人?と訊かれ、なぜか当たっていたのでそうですと答えると、○○社の人はみんな同じ顔をしているねーと言われる。自覚は無いが、いつのまにかそうなっていたのだろうか。ちなみに前任者のかたと、自分は髪型が似ており、先日、会社の警備員のかたに、お前は日本に帰ったはずじゃなかったのか、IDカードをなぜまだ持ってる?と勘違いされた。状況が最初よくわからず、そのまま上司の所に連行されて身元確認が行われた。

食後は作業をし、夕方頃に近くのRichmond parkという異常に大きい公園までランニングに出かけた。6kmほどの距離を、歩いたり走ったりした。

DSC_0315公園が広すぎて恐ろしい。野生のシカなどが生息している。

帰ってからまた作業をする。

 

Mさんに会う

かつて同僚だった方で、いまはロンドンに在住しているMさんと会うためにPiccadilly Cirsusにあるモロッコ料理屋のMomoという店に行った。もろもろ近況など話を伺ったり聞いて頂いたりした。近しい業界で働いていることもあり共通の話題も多く、もろもろの苦労など、共感できることも多かった…。楽しく話をさせていただく。

その後、少し歩いてDavid Zwirnerというギャラリーへ行った。

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HPより

ミニマリスティックな彫刻で知られる巨匠Donald Juddの個展をやっていて、やはり単純だがきれいだなと、思った。

他にも「表面を読む」と題されたグループ展をやっていて、こちらも面白かった。特にNina BeierGeorge Henry Longlyという作家の作品が美しく、目をひいた。ミニマリストの彫刻は、幾何学形状を好むために、家具に近しいものがあるけれども、やはり家具とは少し違う…。

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その後30分以上歩いてsalone squareまで行き、適当にぶらついた。habitatというやや高級なイケア的なインテリア・ショップのチェーン店があるのだが、そこでやっていた展示などもふらっと見る。

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さらに散歩を続けた。Worlds end bookshopという名の古本屋の棚が、さきほどギャラリーで見ていたモノを想起させた。ちなみにジャッドの彫刻に対しては、「ただの棚」「リビングテーブルに使いたい」「食器を入れたい」というようなコメントが多く見られる…。

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バスを乗り継いで帰宅。更に出かけるつもりだったが何故か、寝てしまった。

スティックインスシ

仕事後、仕事の同僚の方々とWimbledonにある寿司屋へと行く。人気店らしくたくさんの客で混み合っていた。

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メニューの写真の撮り方、プレゼンテーションの仕方にやはり日本人にない感覚を感じる。美的な感性とは別に、単純に文化的なものだが、まず日本人である自分は絶対に箸をこのようにバラバラっと無造作にレイアウトする感覚は持ち得ない…。箸は必ず2つが対となっていなければならないという先入観があったので、これは新鮮な感じがした。整然と並べられた寿司に対して、画面の中で、「抜き」というか、あえて均衡を崩すことでバランスを取るために、このランダムに置かれた箸は必要な構成要素だと思うが、自分だったら箸をそのように並べる発想はできなかっただろう。

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これもレイアウト上、箸の置き方がかなり効いていて美しいが、Jap的感覚だと違和感がある。

DSC_0299味はおいしかった。8人ほどの会で楽しい時間を過ごした。日付をまたいだ頃、帰宅した。

 

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