最近は意味なくロックのおさらい的に古いアルバムを聴いているので、public image limited(PIL)のflowers of romanceをきいた。このアルバムはジャケット写真が非常に秀逸だと思う。(本来は左に90度回転させた置き方が正位置という話もある)このバンドは元sex pistolsのジョン・ライドンが、punk is deadと宣言してピストルズをやめて何故かジャマイカに休暇に行き、たぶん何か思うところがあって休暇後、始めたというバンドだが、この3枚目のアルバムからはベースの人が脱退してしまったので、ベースが一切入っていない。ベースがないので、音のスカスカ感が尋常でなく、明らかに何かが足りていない感じがして怖い。ギターが時々、あまり脈絡もなくキュイキュイと混ざってくるが、ほとんどはドンドコドンドコと太鼓のようなドラムと、お経のような歌で構成されていてほとんど民族音楽の印象に近い。でもとても良い。