月別アーカイブ: 2013年12月

きれいにしろ

昨夜意味なく夜更かしして本など読んでおり、明けがたに眠りについてから、昼過ぎまで意味なくだらだらと眠ったり起きたりを繰り返していた。近所の軽食屋で昼食としてハンバーガーを食べ、その後散歩がてら、近所にあって一度も行ったことが無かったWandsworth museumというローカルな美術館に行ってみた。

Wandsworth(という自分の住んでいる地域)の歴史がもろもろ紹介されており、その中に、第二次世界大戦時に爆撃された地域をプロットしたマップがあった。それによると、自分の家のところは、最も激しく爆撃された地域の一つとのことだった。先日、雨漏りの検査に来た修理屋が、この家は100年くらい経っているかもしれないと言っていたが、この地図の情報によると大戦時に完全に破壊されているはずなので、100年は経っていないことになる。

他にも企画展として、Keep it clean – a grubby history Wandsworth and London というものをやっていて、Wandsworthに昔、あった大衆浴場の話や、洗濯機およびクリーニング屋の歴史、などが紹介されていて非常に地味な展示ながらも割と面白かった。

昨晩、肉を低温にかけておいたことをすっかり忘れており、そのまま出社してしまった。低温調理は、菌の繁殖しやすい温度の少し上で調理されるので、一晩放置しただけでも温度が下がって危険ゾーンに突入してしまってまずいのに、一日放置したのでもう完全に駄目になってしまった。

会社ではクリスマスランチなるものが開かれて、社食でターキー等のクリスマス風のメニューが出た。非常に固く、皆、ゴリゴリとノコギリのようにナイフを動かして、切るのに苦労していた。

海からきた女

The Wapping projectという、水力発電所跡地をギャラリーとして改築した施設を見に行く。このギャラリーは、近隣住民との争いの末、来週末で閉鎖されることが決定しているらしく、これが最後の展覧会になるとのことだった。

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当時の発電機がゴロゴロと置かれているスペースにテーブルと椅子が並べられてカフェになっている。

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展覧会の内容は、photographic esseyと称した写真のスライドショー形式で綴られる物語で、極北の海辺の風景と、犬の鳴き声や風の音、波の音などが反響する真っ暗な展示室なかで投影されていた。

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内容は非常によく、ノルウェイの作家 Henric Ibsenの「The lady from sea」という物語をベースにして新たに書き起こされたものらしかった。物語は一連の静止画で構成されていて、セリフなどの明確に物語を記述する要素はいっさいないが、極北の地の、辺境の村で生まれた女性の不倫の物語のようだった。裕福な町医者との結婚生活に満たされないものを感じていた女が、かつての恋人で、村に留まり厳しい自然の中で猟をしながら暮らしていた男のもとに戻り、新しい生活を始めるも、最終的にはまた町医者の元に戻っていくという話。この展示の写真が非常にきれいだったので、喪失感がよく映えていた。

施設の外には、展示とは関係なく、青いドアが地面に刺さっていた。

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あと施設と何の関係もないが、近所に謎の遊具施設がありカオスな色彩で面白そうだった。

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ISAN

Hackney近辺に出かける。Columbia roadという小さな通りにややこじゃれた雑貨店などがいくつか軒を連ねており、クリスマス装飾雑貨などがギラギラとしていた。Choosing Keepingという文房具屋に入り、シャープペンシルをひとつ買った。Kawecoというドイツのメーカーのもの…。日本の鉛筆やペンなども多く取りそろえられていた。なじみのあるはずの日本製文具だったが、陳列の仕方と店の雰囲気の幻惑によって非常に良い感じのものに見えていた。店員に、あなたの国の文房具でしょうと言われた。明らかに知っている製品だったが、自分の知らないもののように見えたので、そうだと思うが見たことがないと、答えた…。

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この時期はそこかしこでクリスマスツリーを売っている。植木屋レベルの巨大な木を2−3人がかりで運搬しているような光景もたまに目にする。

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また、各家庭にもクリスマス装飾が増えている…。

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その後、ハックニーのアンティーク家具屋などを経由しつつ、Broadway marketにあるDonlon booksという写真専門の本屋などにも寄った。

更にその後、W氏と待ち合わせてCafe OTOに行き、ISANなど、4組のライブを見た。ISANは大学生の頃、好んで聞いていたmorr musicというドイツのレーベルから音源を出していたミュージシャンで、まだ活動していたとは知らなかったが、当時と変わらないややドリーミーな音で、結構よかった。サポートメンバーでプーチンのような顔をしたフルート奏者が入っていたが、機械のような演奏で良かった。

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クリスマス会

今日は勤務を早めに切り上げ、部署の方々とのクリスマス会があった。St.Pancras駅内のレストランにて、食事などした。もろもろ話も盛り上がり、かなり楽しかった。食事後、何名かで、すぐ近くのパブに移動して1杯だけ追加でビールを飲み、帰宅した。

_DSC8941- _DSC8967-用意されていたクラッカーを開けると、中に紙の王冠が入っており、皆でそれを着用した。

今日は非常に良い心地で眠りについた。

 

DVLA

英国の運転免許証を取得するための手続きをした。先週、日本大使館で申請した書類をまた、日本大使館に受け取りに行き、その後、wimbledonにあるDVLAローカルオフィスに行き、イギリス運転免許証への切り替え手続きの申請をした。このDVLAローカルオフィスという施設が、今週金曜で完全に営業を終了してしまうとのことだったので、駆け込むように諸手続を済ませた。

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もし今日間に合わなかったら、郵送での手続きをしなくてはならないらしく、その際にパスポートを3週間ほど預けなくてはいけないらしかった。ただでさえ信用ならない郵便でパスポートを送るのが怖すぎたので、今日、申請できて良かった。