FSTVL

社の同僚T氏と共にFSTVLという音楽フェスに行った。Upminsterのただ広い農地の中にある飛行場?か何かで開催されており、堆肥のにおいなどがした。

午前中に到着したものの、人がほとんどおらず、皆、もっと後になってから来たようだった。

会場内の屋台で、南国風な柄のペラペラなシャツらしきものを売っており、なんとなく自分はここに来てもまだ、昨日の自室のベッドの中にいるような沼のような気分を少し抱えていたので、あえてシャツを購入、着用した。さらに、極端から極端に走り、フェイスペイントの屋台で10ポンドを払い、顔全体に「ドラえもん」のペイントを施してもらい、顔が青と白になり、全体的にチンドン屋のような風体になった。ドラえもんは当然、知られていないので、スマートフォンでサンプル画像を見せた。仕上がりは完全にピエロのような感じにカスタマイズされ、いわゆるドラえもんらしいかわいさは全て失われていた。

多くの人々に写真を撮られたが、皆、ピエロ的な何かだと思っていたようだ。自分は聞き取れなかったが、同行のT氏が、誰かがすれ違い様に「Doraemon…」と呟いていたのを聞いたらしかった。
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音楽はとても良く、Ricardo villalobos, Sven Väth, Carl Craig, Luciano, Adam Bayerなどミニマルテクノのミュージシャンを聴いた。とりわけLucianoは非常に素晴らしい内容だった。テクノは原始的なので、どこがどう良いという説明は難しく、リズムが気持ちが良いか良くないかという、単純にそれだけなのだが、良いものは、音が体にパチ、パチと一音一音はまっていくような感じがする。

_DSC0145 _DSC0151 _DSC0165Fatboy slimもトリとして出演していた。映像と光の演出が華やかで、これも祝祭感があって、楽しかった。良いイベントだった。

演奏終了を待たずして、混む前に、会場を後にすることにした。明らかにドラえもんではないピエロの顔のまま、車で帰宅した。この顔で事故は起こしたくないと思ったので、普段より更に慎重に行った。仮面も悪くないような気もした。顔にピエロ風の絵さえ書いてあれば、普段、無表情な人間であっても、写真を撮られ握手をする対象になる。でも最も記憶に残るのは、顔を合わせた何十人ものうちの誰かひとりが言っていた、「気持ち悪い、オレはこういうの本当に受け付けられない」というような言葉だ。

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