Spaghetti

帰宅。ずいぶん久しぶりに米を炊いた。キッチンにある米は、昨年7月に日本に帰国した同僚からもらったものだが、既に10ヶ月が経過しているにもかかわらず、未だに使い切っていない。米は精米しなければ味を保つことができるが、精米後の米は日数に比例して味が落ちていくらしい。だから、この米はすでに落ちるところまで落ちているはずだが、それでも白米を久しぶりに食べたので、おいしい気がした。

同僚のイタリア人は割と無口で物静かなのだが、料理が趣味らしく、料理の話(特にイタリア料理)になるといろいろ話してくれる。社食でパスタ、ピザ等のイタリア料理が出ることはよくあるのだが、ほとんどの場合、クオリティが真のイタリア料理にはほど遠いらしく、これはフェイクだねという話になって、イタリア料理の講義がはじまる。その話が面白いので、楽しく聞いている。今日は、アメリカでは一般的らしい、スパゲッティ・ウィズ・ミートボールという、スパゲッティに何故かミートボールを乗せた料理が謎だという話をしており、スパゲッティは伝統的には、カルボナーラを除き、肉および肉を使ったソースを合わせることは絶対にないとの事だった。その説だと、日本でよく食べられるミートソース・スパゲティもフェイクということになる。スパゲッティより太いタイプのパスタには肉を合わせて良いようだ。

話を聞いていて、何となく、イタリア料理を作った気になって空想上で満足を得られた。

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