日本から同僚氏2名が来ており、彼らとロンドンのデザインイベントを回った。今週はロンドンのデザインウィークという期間で、各地で多くのイベントが催されている。
朝、待ち合わせのホテルに行き、出発しようとしたところ、ホテルから(ビートルズで著名な)Abbey Roadが近いので行ってみようと言う提案があり、デザインウィークよりそちらのほうが俄然興味深かったために、ぜひということで、まずそちらに行った。
これが例のアルバムで有名なアビーロードスタジオ前の横断歩道で、この日も多くの観光客がひっきりなしに渡っていた。
ちなみにアルバムジャケットでは、ポール・マッカートニーのみが裸足で歩いており、上の写真の男性は、それを再現し裸足で渡っていた。交通量の多い道、かつ信号が無いので、交通事故も多く発生しているという。特にアルバムジャケットを再現するためには、道路の中心から撮影しなくてはならないため、非常に危険を伴う。また、今日しばらく人々を見ていて思ったが、渡る人数が少ないとあまり面白くない。
その後Design Junctionというイベントに行った。多くのデザイン雑貨や家具などが出店されていた。魅力的なものが多くあったと思うのだが、昨今、自分はそういうものに対して極力、何も感じないようにマインドコントロールを続けていたせいか、本当に何も感じなくなってきてしまった。それが魅力的な一点ものであればあるほど、自分から遠く感じる。
対して、何か完成された品物でなく、風変わりなものを生み出すプロセスとか手法自体を、作品として展示しているような人々がおり、そちらのほうに興味を引かれる。プロセスが単純で安いのに出来上がる形が異質という状態が非常に具合が良く、1点もののような顔をしていながら、その実、安く、壊れたらすぐに交換できる存在に過ぎないという軽さが、落ち着く。
ちなみにこのような考え方、感じ方は、自分の特異的な症状ではない。主流ではないかもしれないが、マイナーでもないくらい多くの似た考えの人がいるはずだ。
その後、昼食を食べ、RCAのサスティナブルデザインの展示なども見て、日本に帰国する同僚氏たちを見送って、帰宅した。
展示品の一部に、テムズ川地下に、牛の屠殺場とその肉を供するバーベキューレストランを作るという建築計画案があった。
アビーロードの車線境界線が妙にジグザグしているのが気になります。このジグザグには何か目的があるのでしょうか。
単に横断歩道が近くにあることを示すためのサインで、残念ながらアビーロード専用の特別な何かではないです。