胡麻

17071arman1lgfmt 17071darboven4lgfmt

from Barbican website

from Barbican website

Barbican art galleryにて「Magnificent obsessions: The artist as collector」という展示を見た。ウォーホルやダミアン・ハースト、ソル・ルウィット、杉本博司など、各国の著名な現代美術作家の個人収集物に焦点を当てた展示会で、それらの人々の作品に影響を与えたであろうイメージソースが大量に並んでいた。アフリカのブードゥー人形、呪物などの登場比率が高い気がした。昨今の個人的な心の動きとして、ものを集めるというところからなるべく遠ざかりたいと思っているので、ものが集まっているというだけで何か苦しくなってしまって、あまりひとつひとつをじっくりと見る気になれなかった。

_DSC0174_DSC0191

別室ではRoman Signerという作家の「Slow Movement」という展示が行われていた。大きくカーブした100メートルほどの部屋を、無人の赤いカヤックがロープで引きずられながらゆっくりと行ったり来たりするというだけの展示で、虚ろなのに緊張感があり、良かった。人の歩く速度よりわずかに遅い程度の速度で、床をこすりながら移動するカヤックに吸い寄せられ、何人もの人が幽霊のように後を付いていった。

_DSC0192その後は少しだけ街を散策して、帰った。以前にも書いたが桜っぽい何かがそこら中に植わっている。日本の桜のような華やかさはない。種類が違うのだろうが、桜は日本にしか無い物だとずっと思っていたために、未だにこういうロンドンの桜を見ると、何か空間が継ぎはぎになったような異次元感覚がする。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA