日曜。作業などしていた。BBC(のオンライン)でJapan: Earth’s Enchanted Islandsという番組を見た。直で訳すと、日本:地球の魔法にかけられた島、となる。何回かのシリーズもののドキュメンタリーになるようで、この回は「Honshu」と題され、1億の人間が住む島でありながら、いまだ豊かな自然が残り、野生動物が多数暮らすこの地で自然と人がどのように共存しているか、というテーマで紹介がされていた。ダイナミックなアングルや、深いボケ味、スローモーションを多用した映像がやたらと美しかった。BBCのドキュメンタリーは映像それ自体に味があることが多く、よい。
冒頭から温泉に浸かるサルの慈愛に満ちたような顔が写される。
佐渡の棚田など。
木の上で産卵するカエルの生態など。棚田それ自体よりこのカエルに割かれていた尺が多かった。
山から降りてきて作物を強奪するサルと、人との戦い。サルを追い払うために訓練された柴犬が登場する。
人里に降りてきたクマを捕獲し、山に戻す活動をしている人々。
奈良の寺に集うシカのようす。鹿せんべいを観光客からもらうために、多くのシカがお辞儀をマスターしているらしいが、知らなかった。
川端(かばた)という野菜や食器などを洗う用水地。鯉が放たれており、その鯉が食べかすなどを食べて、水を浄化していくという。これも、知らなかった。
ホタルと戯れる人々の様子。
ホタルつながりで、ホタルイカの漁のシーンへと移行する。これもこんな風に光るというのは知らなかった。
花見など。桜はわずか数日で散ってしまうが、日本にはもののあわれという価値観があり、人々は今もそれを感じることができるとナレーションが入る。
日本関連の番組は結構、よくやっている気がするが、これは切り口がありそうでなかった感じで、よいものだった。言葉による説明は、最低限しか入らないが、映像それ自体にすでに慈しみのような視点がはっきりと入っていて、映像としての強度と表現力がある感じがした…。