Sheffield

SPIN360という展覧会を見るため、Sheffieldというロンドンから電車で2時間ほどの街に行った。これくらい離れている街でも、一番安い席ならば往復で50ポンドしないというのは良い。以前、会った人は、普段はここシェフィールドで一人で働いていて、週に一度だけ会議などでロンドンに来ると言っていた。それで十分らしい。

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展覧会自体は、SPINという、伝統的なスイスタイポグラフィをベースにしたデザインの研究と実践をやっている事務所の作品集の発行に合わせた企画展で、ロンドンで行われたものも先月、見たのだが、今回のもののほうが規模が少し大きく、展示内容も少し違うようだったので、一応見ておきたく、足を運んだ。SPINの作品よりも、SPINの造形言語を作った過去の他者の作品を多く展示していた。記号やピクトグラムも、タイポグラフィの一種として同列に研究しているようだった。

その他、幾つかのギャラリーを回ったが、時間が相当に余ったので、駅のすぐ隣の高台に建つブルータリズム建築の集合住宅を見に行った。既に人は住んでいないようで、駅前の立地にも関わらず巨大な廃墟と化していた。無数の無人の窓に囲まれた人工的な中庭部分で、何人かの子供がセグウェイ的な乗り物で遊んでいて、最後の人類のようだった。

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巨大な建築群の一部はリノベーションされ、売り出しが始まっていた。

その地を後にし、しばらく喫茶店などで時間を消費し、駅に向かうと、その集合住宅方面から黒煙が上がっており、消防車が丘を駆け上がっていくのが、見えた。

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