Calder

Tate ModernにAlexander Calderの展示を観に行った。カルダーは、やじろべえのようにバランスを取りながら形を変えていく、動く彫刻・モビールを発明したことで知られている。最初期の、針金を使って作られた線的な彫刻や、二次元のキャンバスの前に、振り子のような幾何学形状が吊り下げられたものなど、実際に見るのは初めてだったものが多くあり、二次元と三次元の間を模索し続けていた変遷がとても良くわかった。ランダムに振れる振り子に対して、観客がボトルやカンなどをその軌道上に設置し、振り子に衝突させて生まれる音や、変則的なリズムを楽しむというインスタレーションのようなものもあり、動く彫刻を、音という方面にも拡張させていたとは知らなかったので、面白かった。後半の部屋には巨大なモビールが数多く設置されており、モンドリアンの影響下にある初期のものから、どんどん魚のような有機的な形になっていった後期のものまで、どれも見ていて飽きなかった。
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from Tate Modern website

その後にWhite CubeにてTight rope walkという名の展示を見た。展示のテーマは正直良くわからなかったのだが、具象のような抽象のような中間的な作風の絵画に的を絞ったキュレーションだったように見えた。現代の作家に混じって、マティスやピカソ、デュシャンなどの近代の巨匠作品も混ぜられており、100年分くらいの画家の作品が同一テーマで見られるのは面白かった。線が暴れている感じの絵に妙に目がいった。

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from White cube website

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Tracey Emin

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Georg Baselitz

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