Dear Esther

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Dear Estherという割と評価の高いウォーキングゲームがセールで、1.7ポンドくらいというペットボトルジュースと同レベルの価格で売られていたので購入し、プレイした。

異常にグラフィックが美しい荒涼とした悲しげな風景の中を、主人公の独白を聞きながらただ歩いて進んでいくだけというゲームで、いわゆる敵が出てきたり、パズルを解いたりといった要素は一切、ない。物語の分岐もなく、多少の進路の枝分かれはあるが、大きな筋道は完全に一本道となっており、1時間半くらいで最後までたどり着く。

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ゲーム性が一切ないにもかかわらず、描かれる風景があまりに感傷的で完全に自分の好みに直撃するものがあり、心地よく没頭することができた。何度も挟まれる独白は、エスターという女性に向けた手紙の形式を借りており、底の抜けた船、バックミラーにだけ映ってたどり着けない場所、低く飛ぶカモメといった、不明瞭な比喩を多用しながら、ある島のこと、交通事故のこと、後悔や懺悔、友人のことなどが断片的に語られていく。

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何度もやりこんで上手くなっていったり、クリアに50時間もかかったりするような壮大なゲームはやる前から疲れてしまって出来ないので、このように1-2時間で楽しめる映画のようなゲームが今の自分には、とてもよく響く。

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