カテゴリー別アーカイブ: 音楽

Tara Jane O’Neil

Café OTOにTara Jane O’Neilを観に行く。初期ポストロックのバンドRodanのボーカルだった人で、大学生の頃によく聴いていた。昨今はほとんど聴いていなかったが、久しぶりに公演リストにその名前を見つけ、行ってみた。USインディー感ただよう見た目と、ゆっくりしているのに強いノイズ感のある演奏で、すごく良かった。

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もう一組、New Bumsという人たちも演奏した。こちらも少しくせのあるフォークという感じで悪くなかったが、何となく、歌詞に特徴がある人たちなのではと思った。一切、歌詞は聞き取れなかったが、何となくそう思った。フォーク的な音楽は歌詞が結構、重要なので、自分のスキルの低さが残念ではあった。

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FIELD DAY 02

FIELD DAYの2日目で、昨日と同じように電車に乗ってまた同じ公園に来た。

マッシュルーム大食いコンテストみたいなものをやっていて、人々が見守る中、苦い顔をしながら4人の物好きがマッシュルーム(おそらく生)を口に詰めていた。相当、暑い日だったが、与えられている飲み物が牛乳という点も興味深かった。_DSC0238 _DSC0242

今日も良い演奏が続き、最後はPIXIESで締められた。そもそも未だに活動していた事すら知らなかったが、往年の名バンドなので客が合唱しており、イベントの最後という感じで良かった。特に代表曲Here comes your manを聴けたので、十分満たされることができた。

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帰宅時Earl’s court駅で砂利を運ぶ運搬車両が通過した。初めて、見た。

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FIELD DAY 01

Victoria parkで開催されたFIELD DAYという音楽フェスに行った。昨日、同僚が週末は嵐になるらしいから残念だったなと聞かされており、午前中は雨に備えてカッパを購入したのだが、問題なく快晴だった。カッパは無駄骨に終わったが晴れてくれる分には問題はない。

待ち合わせの時間まで間があり、ビクトリアパーク内の休憩所で飲み物などを飲む。メニューの看板は黒板にチョーク手描きだったが、大文字と小文字を混ぜたスタイルの書き方で面白かった。更に部分的に筆記体の形状なども混ぜていた。_DSC0200

Thurston mooreとそのバンドの演奏。前回、見た時はソロのノイズ演奏だったが、今回のバンドもギターの音がジャリジャリしていて良かった。なぜこんな気持ちよくジャリジャリしているのか、知らないが、素晴らしいと思う。

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Oneohtrix point never. 通信兵の機材のような、頑丈そうなケース入りのシンセサイザを使用して、妙な低音を出していた。背後の映像も、変にチープで生っぽい3DCGがゆっくり流れていて、全体的に、そこかしこに違和感があって面白かった。R plus Sevenというアルバムはわりとよい。

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Courtney Barnett. 攻撃的な元気さのあるグランジっぽいバンドで、これはすごく良かった。事前に聴いていた音源はもっとフォークっぽい歌ものだったような気がしたのだが、演奏はもっとずっと前のめりの感じだった。

_DSC0225 _DSC0228音楽は夜まで続いた。9時過ぎまで明るいので、ひたすらイベントが終わらないで続くような感じがした。

FSTVL

社の同僚T氏と共にFSTVLという音楽フェスに行った。Upminsterのただ広い農地の中にある飛行場?か何かで開催されており、堆肥のにおいなどがした。

午前中に到着したものの、人がほとんどおらず、皆、もっと後になってから来たようだった。

会場内の屋台で、南国風な柄のペラペラなシャツらしきものを売っており、なんとなく自分はここに来てもまだ、昨日の自室のベッドの中にいるような沼のような気分を少し抱えていたので、あえてシャツを購入、着用した。さらに、極端から極端に走り、フェイスペイントの屋台で10ポンドを払い、顔全体に「ドラえもん」のペイントを施してもらい、顔が青と白になり、全体的にチンドン屋のような風体になった。ドラえもんは当然、知られていないので、スマートフォンでサンプル画像を見せた。仕上がりは完全にピエロのような感じにカスタマイズされ、いわゆるドラえもんらしいかわいさは全て失われていた。

多くの人々に写真を撮られたが、皆、ピエロ的な何かだと思っていたようだ。自分は聞き取れなかったが、同行のT氏が、誰かがすれ違い様に「Doraemon…」と呟いていたのを聞いたらしかった。
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音楽はとても良く、Ricardo villalobos, Sven Väth, Carl Craig, Luciano, Adam Bayerなどミニマルテクノのミュージシャンを聴いた。とりわけLucianoは非常に素晴らしい内容だった。テクノは原始的なので、どこがどう良いという説明は難しく、リズムが気持ちが良いか良くないかという、単純にそれだけなのだが、良いものは、音が体にパチ、パチと一音一音はまっていくような感じがする。

_DSC0145 _DSC0151 _DSC0165Fatboy slimもトリとして出演していた。映像と光の演出が華やかで、これも祝祭感があって、楽しかった。良いイベントだった。

演奏終了を待たずして、混む前に、会場を後にすることにした。明らかにドラえもんではないピエロの顔のまま、車で帰宅した。この顔で事故は起こしたくないと思ったので、普段より更に慎重に行った。仮面も悪くないような気もした。顔にピエロ風の絵さえ書いてあれば、普段、無表情な人間であっても、写真を撮られ握手をする対象になる。でも最も記憶に残るのは、顔を合わせた何十人ものうちの誰かひとりが言っていた、「気持ち悪い、オレはこういうの本当に受け付けられない」というような言葉だ。

Merzbow, Tim Hecker

MerzbowとTim Heckerのライブを観にOval spaceへ行く。Merzbowは、Merzbow/Gustafsson/Pandi Trioというトリオでの演奏だった。
会場はそれなりに人がいたが、そんなに満員という程でもなかったので、楽に前のほうまで行く事ができた。Merzbowの秋田昌美は、妙な円盤状の自作らしき弦楽器を使って耳に痛いようなノイズを爆音で出し続けており非常に良かった。暴力性に満ち満ちた音なのに、演奏者本人は肉、魚、卵などを一切食べないベジタリアンで、さらにはアルコールもタバコも一切やらないとされている。

Tim Heckerは薄暗がりの中で殆ど動かずにザワザワしたきれいなノイズを出していてきれいだったのだが、予想に反してあまり良くなかった。CDで聞くとノイズの中にもいろいろな移り変わりがあって凄く良いのだけど、音響システムの問題なのか、今日のはただずっとザワザワしているだけのように感じられて、少し残念だった。merzbowの音が大きすぎて耳鳴りがずっと続いていたので、そのせいで繊細な音を聞き取れなくなっていたのかもしれない。また別な場所でやることがあれば観てみたい。

秋田昌美の楽器

from web

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Ryuichi Sakamoto + Taylor Deupree

_DSC0088 _DSC0089 _DSC0090W氏と共にRyuichi Sakamoto+Taylor Deupreeのライブを観に行く。HackneyにあるSt.Johnという教会でのライブだった。坂本龍一以外にも2組の演奏があり、1人目のGareth Dicksonという人が非常に良く、深くリバーブをかけてギターをポロポロと弾くだけのシンプルな音で、疲れのないきれいな音だった。Taylor Deupreeと同じ12Kからアルバムを出しているようだ。2人目はRoly Porterというノイズ音響系の人で、星雲のような映像を投影しながらザワザワとしたノイズを出していた。

Taylor Deupreeはパソコンでなく、何かしか大量の配線が露出した機械に手を添えて、曲のベースとなる、大きな変化はないけど流れるような感じのデリケートな音を操り続けていて、そこに坂本氏が、ピアノの弦を直で叩いたり鍵盤ハーモニカのようなもので緩く和音を乗せたりして変化をつけていた。アナログ感があって良かった。

座れる席がなかったので、白い壁に寄りかかって見ていたが、帰宅したらコートに白い粉がたくさん付着していたので濡らしたタオルで拭き取った。

Speedy Ortiz

DSC_0518業務後、DalstonのBIRTHDAYSというライブハウスにSpeedy Ortizのライブを観に行った。どことなくNirvanaとかSonic Youthっぽさのあるザクザクとしたグランジロックで、昨年でたMajor arcanaというアルバムが好きだったので、行ってみた。ボーカルの女性が、ミニスカートのワンピースを着て、ジャガーを使用しつつ暴力的なノイズを出していたあたり、ある特定の層の心を掴むようで、前に立っていた数人の男性が、ひたすらiPhoneで写真を撮影していた。自分も少なからずその層に含まれるだろう。ギターの男もアクションの割にややヘニョヘニョしたギターノイズを意味なく連発しており、とても良かった。曲もポップ感があり、良かった。

自分の真横では、殆ど体を動かす事なくバンドを凝視している若い女性がいたが、ほとんど微動だにしていないように見えるのに、徐々にポジショニングを変えていたようで、気がつくといつのまにか最前列に到達していたようだった。

LITE

会社の同僚達に誘われ、LITEというバンドのライブを観に行った。ダイナミックなリズムが非常に気持ちのよい感じのバンドで、とても良いライブだった。小さなライブハウスだったが、観客もエキサイトしてモッシュ等、行っており、やや前の方で見ていたのでそれに巻き込まれそうになったが、モッシュに参加できるような年齢でもないので、すみやかに周縁に場所を移動して引き続き観ていた。DSC_0511

その後、更に場所を移し、Ministry of Soundという割と大きなクラブにてベースメント・ジャックス等のDJを聴いていた。こちらも良かった。

DSC_05164時過ぎに、さすがに疲れてしまって帰宅した…。座って聴けるようなライブにばかり行っていたので、久しぶりにこのような日を過ごし、ふだん使用しない気力のいくらかを消耗した。

JAP

昼頃、強い雨が降って雨上がりに虹が二重に出ていた。

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近々会社を去る同僚のためのプレゼントを買いに市内に行き、カード等を購入。その後、Parasol unit foundation of contemporary art galleryとWhite cube galleryに行く。White cubeのほうの展示はとても良く、Franz Ackermannという人のコラージュも色彩が強烈で気持ちが起きる感じがしたが、He Xiangyuという人の、革で作ったフニャフニャの戦車が非常に表情豊かで眺めていて飽きなかった。形状がだらけきっていてポンコツなのに、使っている革が妙に品が良く高級品のようなテクスチャで、よいギャップを醸しだしていた。

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夜、Troubadourというかつてボブ・ディラン等が演奏していたという、フォーク界では名のあるらしいパブへ行って食事を摂った後、地下のライブエリアで何かやっているようだったので、いくつかのバンド演奏を見る。今日は特にフォークと関係なく荒っぽいインディー・ロックをやっていた。特に音楽に関する感想はない。

_DSC9784今日と似たような週末を何日も過ごしたように思うが、こうして写真とともに簡素な文章で残していると、これらが典型的な都市生活で東京でもロンドンでも大して変わらないような気もしてくる。大都市ではどこかに行けば必ず何かをやっているので、こうして時間を潰していくのは苦もないことだ。

ズージャ

昼、大家氏が雨漏り修理の業者を伴って下見に現れる。この業者で既に4社目くらいになるのだが、まだどこの業者に頼むのか決まっていないようだ。雨漏りの原因と直し方について、どの業者も違ったことを言っているらしくどこに頼むのか判断しかねているようだ。

夜はVortex clubに行った。Whahayというトリオの演奏で、ベースのPaul Rogersという方が、ロンドンで最も恐ろしいベーシストのひとり…などと紹介されていて何が恐ろしいのか、知らないが、気になった。

_DSC9745 _DSC9747 _DSC9748ライブはけっこう攻撃的な即興演奏で、楽しめた。ベースの人はずっとトリップ感ある表情で弦をはじいていた。ドラムの人が非常によく動く人で、ドラム周りに、叩くためのいろいろな小道具が置いてあり、しょっちゅうそれらをとっかえひっかえしながら、幅広い音を出していた。上の写真はシンバルを必死に擦って甲高い音を出している様…。