プラネタリウムを作った人

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連休に入った。日差しは暖かく、草の緑も明るく鮮やかに見えた。天気のせいではなく連休突入の気分の高揚に寄るところが大きそうな気がした。

DSC_0230 DSC_0231新居に引っ越したばかりの友人Hが棚をDIYするのでホームセンターに行くとのことで、資材運搬の運転役としてついて行く。電動工具など、見ていて気分が高揚する。木材カットコーナーでは腰の曲がった老齢のスタッフがのそのそと大型工具で木材をカットしていた。その遅さと手つきのあやうさに、大丈夫かと心配なったが、材は無事にカットされ出来上がった。

無料レンタルできた軽トラで家まで材を運び入れたところで、既に時間は夕方を回っており、また疲れもあってそれ以上の作業は断念。駅近くのスローな感じのレストランで夜まで飲んでいた。

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行き帰りの電車と、帰宅後の時間で大平貴之著「プラネタリウムを作りました。」をサクサクと読みおえた。会社の本棚にあったので何となく借りてきたもの。この作者はひとりで世界最高レベルの性能を持つプラネタリウムをDIYで作り、のちにセガから発売されるメガスターで知られる人物だが、小学校のころから、自分の全ての時間をプラネタリウムに捧げた人生が書かれている。こういう、ひとりのエンジニアが偏執的に何か一つのものを作っていく過程を書いた本は結構好きだ。何かを作り上げる、達成していくといった類の本は、アスリート関係や芸術関係にも多くあるが、それらが割と作者の精神性の変化や鍛錬によってブレイクスルーを迎えていくのに対し、この本のようにあくまでテクノロジーとエンジニアリングでブレイクスルーを迎える物語の方がなぜか気分が高揚する…。

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