THE LONDON IMPROVISERS ORCHESTRA

昼過ぎに家を出て、Holborn駅に向かう。会社の同僚のかたとCOCKPIT ART OPEN HOUSEというイベントへ出かける。COCKPIT ARTは1989年にはじまった、個人作家を支援する団体らしい。アーティストに制作アトリエとなるスタジオを貸し出しており、今日はそのスタジオをオープンハウスとして開放し、その場で制作物の即売会を行うといったイベントだった。

スタジオの空間はおそらく何らかの工場だった建物を転用したものと思われたが、良い雰囲気だった。同僚が、「どこかで見たことがあるものが多い」と言っていたが、確かにそんな気がした。どれも良い雰囲気でオシャレ感のある制作物だったが、突出したものがあるかというと怪しく、未知の美意識を突きつけられている感じはしなかった。既に確立されたオシャレ感の中で、皆で歩調を合わせてその居心地の良い様式を守っている感じもした。とはいえジュエリー系ではいくつかきれいなものがあって面白かったし、この人達のような作家的な生活にユートピア的なものを感じうらやむような気持ちもあった…。

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その後、covent gardenに移動して、休憩しようと入ったカフェでアフタヌーンティーがあったので、それを頼むことになり、それを食べながらしばし歓談する。スコーンにつけるクロテッドクリームはとてもおいしいと思う。

その後、パブで更に歓談した後、DalstonにあるCafe OTO(というライブハウス兼カフェ。現代音楽・実験音楽のライブが毎日のように行われている。)に言った。当たり外れの大きい現代音楽系のライブだったので、一瞬、誘うのがためらわれたが、同僚の方もついてきてくれた。

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Cafe OTOは昨年、ロンドンに3ヶ月滞在した際にも何度か来ており、毎回おもしろいライブがやっている上に、雰囲気がかなり良いので、割と遠いにもかかわらず何度も来てしまう。今日はLondon Improvisers Orchestraという即興演奏の楽団で、曲ごとに指揮者を変えながら、それぞれの指揮者固有の「振り」に対して演奏者が即興で対応していた。ドラマーのお爺さんが指揮を執った際の、ポエトリーリーディングを混ぜた曲がかなり良く、リズムと声がいつまでも耳に残った。やはりcafe OTOは行くたびに何らかの収穫があって面白い。同僚も、この曲は良かったと、言っていた。

終了後、電車を乗り継いで帰宅した。

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