ハチワンダイバー

日曜。雨で寒いので家に居た。雨で寒くなくても居たかもしれないが、どちらでもよかった。

Denousen

「ルポ 電王戦(松本博文)」「ボナンザVS勝負脳(保木邦仁・渡辺明)」という二冊を読んだ。どちらもコンピュータ将棋に関する本…。電王戦とは2011年から行われているコンピュータ 対 人間の棋戦で、ボナンザ(Bonanza)はコンピュータ将棋に革命を起こしたアルゴリズムをもつ将棋プログラムのひとつ。

オセロで人間がコンピュータに絶対に勝てなくなり、チェスで世界チャンピオンがコンピュータに負けても、将棋ではコンピュータは絶対に人間に勝てないと言われていたが、2014年現在では、既にプロ棋士の9段(最高段位)をはじめ上段者が何度も破れており、名人の羽生善治などとはまだ対戦していないものの、棋力では既に人間を超えつつあるとされている。

最近、たまに意味なくiPadで将棋(将棋ウォーズというソフト)をやっているのだが、下手すぎてオンライン対戦で全く勝つことができず、かといって数多くある将棋の定跡・戦法を覚えようにもいまいち勘所がわからず、誰かに最初の基礎部分を手を引いて教えてほしいと思った。どんな分野でもそうだが、最初に「学び方」さえ教えてもらえれば、あとは独習ができるが、学び方すら分からないと、後が続かない。将棋ウォーズにはBonanzaに影響を受けて開発された、Bonanzaより強いPonanzaという解析エンジンが搭載されており、対局中に「棋神降臨」ボタンを押すと、5手だけ、自分に代わってその最強のPonanzaが指してくれるという機能がある。ただ実際、それを使っても、何故その手が最善になるのか自分には全く分からず、また、その手を使っても、その後の差し回しを考えられる棋力が無ければ続かないので、殆ど意味ないのだが、そんなに最強の将棋解析エンジンがあるのであれば、それを使って初心者に、レベルに合わせた手ほどきをしてくれるコーチング機能をつけてくれないかなーと思ったことから、コンピュータ将棋についてもう少し知りたくなり、上記の本を読んだ。

本の中で、ほんの一瞬だけコーチという可能性に触れられていたが、基本的にはまだどのソフトも、最強を目指して開発が続けられているようで、コーチングという機能は特に考えられていないようだ。

Bonanzaの開発者の保木氏自身は開発当初、将棋を殆ど知らないレベルだったようで、Bonanzaに過去のプロ棋士の何万という棋譜を「自動的に学習させる」という革命的な機能をつけたことで、本人の棋力をはるかに超えるソフトを作ったとある。その機械学習のためのパラメータと、人間が覚え易いパラメータは全く違う指標になるだろうが、似たようなアルゴリズムで、人間を手ほどきするための棋譜を逆生成できるプログラムができるのではという気がする…。

ハチワンダイバー」への2件のフィードバック

  1. seki TACTICS

    話が少し逸れますが、わたくしも遂に、iPhoneでゲームをやり始めてしまいました。オンラインゲームではありませんが。
    手を出したのは、ファミコン時代にもやっていた至高の名作、FINAL FANTASY TACTICSです。
    昨夜購入し、あまりの面白さに、やり始めて気づくと、朝の5時過ぎでした。現在会社で眠気が止みません。でも、早く帰ってゲームしてえーとゆう欲望も半端ないです。
    FF、恐ろしいです。世界観、ストーリー、音楽、、、最高です。

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    1. toyoda 投稿作成者

      あの名作FF Tacticsいってしまいましたか。。実は私は当時PS版を人から借りたものの、途中どうしても超えられないところがあり、クリアしないまま諦めた過去があります。何か大事なモノをやり残したまま、大人に成ってしまいました。清算すべき過去をしょっているくせに、買ってしまったら年末年始がっつり持って行かれることが怖くてポチれないという、臆病者に成り果てた自分に愕然としています。SEKIさんは勇者です。

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