黒い箱

from South London Gallery web

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街中に少し買い物に出かけたが、目当ての店が休業日で閉まっており、あてもなく適当に街をふらふらと歩いていたが、特に何も思う物はなく、意味なく浪費した2、3時間に意味をつけておかないと気分が耐えられない感じがしたので、最終的に少し遠くまで足を伸ばしてSouth London Galleryにやってきて、展示を無理矢理、みた。Isabelle Cornaroという作家の展示で、黒く塗られた木箱に脈絡のない骨董品のたぐいがパラパラと置かれていた。17世紀のフランス古典主義の巨匠、ニコラ・プッサンの絵画の平面構成の様式美を、三次元的にミニマルなアプローチで再構成したとの解説があった。コンポジションそれ自体が主題なので、配置の緊張感が出れば、置いてある壷とか流木とかは、たぶん別にこれでなくともそれっぽければ何でも良いのだと思う。これらは、そこに居なくてはならないものだけれども、別に他の似たような物でもかまわないものなので、数合わせに呼ばれた所在ないパーティー要員や、とりあえず立ち尽くすイベント会場の警備バイトのように見えた。
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