St.Etienne biennale

午後、バスとトラム等を乗り継ぎ、St.Etienneの街に戻ってきた。

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今回のビエンナーレのグラフィック・アイデンティティは地元の美術大学の学生の手によるものらしい。

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メイン会場となっていたのは古い巨大な倉庫のような建物で、その中に、いくつかのテーマに沿って雑多な作品が大量に展示されていた。実際に市販されているような製品の展示ももちろんあったが、どちらかというと現代アートに寄っており、コンセプチュアルなものが多かった。_DSC1133 _DSC1145 _DSC1156 _DSC1161 _DSC1165

効率性や経済性を求めた結果、明らかに異形にもかかわらずスタンダードとなった物体を複数集めて展示しているコーナーがあり、そこにあったLong eggというものに惹かれた。弁当の工場で、同じサイズのゆで卵のスライスを効率よく作るために、このようにいったん白身と黄身を分離し、巻物のような形に整形し直したものが作られているとの事だった。

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メイン会場を見終わり、あとは街の各地に点在する他の展示を見て回ろうと、パンフレットを片手に街を歩き回ったのだが、今日が日曜だったために、ほとんど全ての会場が閉まっており、これ以上何も見る事ができなかった。ヨーロッパの地方都市では日曜は基本的に全ての店が閉まってしまう事を忘れていた。

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夕方、まだ日は出ていたが、宿のあるLyonの街に戻った。リヨンの街中は何も見ていなかったので、少しだけぶらつこうとしたところ、駅前にたむろしていたDQNから火のついたタバコを投げつけられた。幸い、体にあたる事はなかったが、一言(日本語で)何か言おうと思い、数歩近づいていったところで、ふと我に返り、こういう地域のDQNは自分の想像を遥かに超えて頭がやばいので、コロッと刺される可能性すらあると思い、関わるべきでないと考え直し、逃走した。自分は世界でも有数の平和な国から来た。こういう場面では限界まで臆病になっておいて損はないということを忘れるところだった。善悪の概念はもとより死生観があまりにも違うと思われた。

実際にそこそこ名のあるLyonの街ですら、日曜は多くの店が閉まっており、そこら中に暇を持て余した若者のグループが発生して、意味なく体を揺らしたりしていた。駅前のショッピングモールの中も殆どのテナントのシャッターが下りていた。館内のベンチにはどこも誰かが座っていたが、特に何をしている風でもなく、ただ座って時間を潰しているという感じだった。

翌朝、朝7時の便でロンドンへと戻った。
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