Scotland 02

理由は知らないが、この時期のグラスゴーは何故か宿が異常な値段になっていたので、昨夜はAirbnb(という一般人の家の空き部屋を安く旅行者に貸し出すサービス)を使って、グラスゴー市内から15分ほど離れた、とある人の家の空き部屋を予約していた。その人とは昨夜、駅で落ち合って鍵を受け取り、簡単に家の説明を受けて別れた。我々は2泊させてもらったのだが、結局、その人はその間、もろもろ用事もあったようで家に帰ってきておらず、我々の貸切のような形になった。

この日は郊外のHelensburgという海辺の町まで電車で行き、マッキントッシュの最高傑作と言われているヒルハウスを見にいった。_DSC9446 _DSC9454 _DSC9458 _DSC9469 _DSC9467

ここも内部は撮影禁止だったので、写真がない。

外観は正直、特別なところは何もない建物なので、内部写真がないと魅力が全く伝わらないのだが、内部は家具から壁紙から、全体の空間装飾がすべてマッキントッシュの手によるもので、丁寧に律されたプロポーションと色彩がかなりよい感じだった。

実際、マッキントッシュの造形は、有名なハイバックチェアに代表されるように、ちょっと異様に縦長で、全体的に重心が上に寄っていて、ある意味バランスが変なのだが、それが逆に非常に特徴的になっている。格子とストライプが主な造形要素なので、シンプルなのだが、プロポーションの取り方にマッキントッシュの独自性があって、プロポーションでキャラクターを際立たせるというのは、単純なだけに相当に難しいと思われるので、やはり歴史的な巨匠とされる凄みは十分にあった。

その後グラスゴー市内に移動し、予約してあったグラスゴー芸術大学の建物案内ツアーに参加した。ここの校舎もマッキントッシュの代表作だったのだが、昨年火事で半分が消失し、いまも修復中なので中に入ることはできなかった。

このツアーでは、マッキントッシュとは関係ないのだが、スティーブン・ホールの設計のReid buildingという校舎も見学することが出来、これが爽やかな建物で非常に良かった。

_DSC9473 _DSC9477 _DSC9491 _DSC9496

特に建物を貫いている何本かのバズーカのような上下方向への抜けが気持ち良かった。

その後もいくつか市内のマッキントッシュの建物を見て、宿に戻った。まだ外がだいぶ明るかったので、小一時間ほど散歩をした。

初日、この宿のある町に着いた時は、いきなり完全に薬などでキマっている感じのフラフラした若い男が、まっすぐ歩けずにフェンスなどにぶつかりながら徘徊している様を目にし、やばい町だと思ってしまっていたが、散歩をしてみると、以外とそうでもなさそうな感じだったことが分かった。とはいえグラスゴーは全体的に危ない感じがしたことも事実ではあった。

_DSC9501

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA