平手

イギリスに戻ってきた。機内ではなんとなく映画を2本観た。特にオヤと思うものはリストになかったのだが、適当に、「バクマン」と「PIXELS」という映画を観た。ストーリーについてはどちらもこれといった感想はなかったが、バクマンの漫画を描くシーンの映像表現は面白いと思った。その後はタブレットで、なんとなく「LaraCraft Go」というパズルゲームをやっていて、解き方に詰まったら、寝ていた。このパズルゲームは3Dのシェーディングの質感が好きで、その絵を見たいがためにやっていた。アニメーションも美しくて良い。ゲームとして楽しいのかどうかはよくわからない。こういう平面的なシェーディングは昨今の流行でもある。

他にも機内エンタテイメントの「将棋」などもやっていたが、自分のろくでもない棋力だと勝つことができなかった。自分の知っているのは初歩中の初歩の原始棒銀という戦法だけで、それで勝てないプログラムには勝つことができない。自分のような初心者にとって、たいていの将棋プログラムは強すぎて、あまり勝負にならない。しかし、そう感じる人は、一定数いるようで、「こまお」という将棋プログラムは、初心者に勝つ喜びを知ってもらうために「弱いコンピュータ将棋」を目指して開発されたらしく、平手でも他のプログラムよりかなり弱く設定されているという。この、こまおの平手が現在、自分の勝てるちょうどくらいのレベルにある。レベルの高いソフトに対して、頭を悩ませるのではなく、ほどほどに張り合えるソフトに対して、やはり最後は結局圧勝して意味なく全ての駒を獲るというような意味のないことに全能感を覚えたりしていて、精神の弱さを感じる。

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