ニート

部屋の掃除などしていた。粘着のコロコロテープを大量に消費しながら無限にカーペット上を往復していた。いつだったか大学生の頃の教授が、自分は視力が弱くて風呂場の汚れに気づいておらず、気がつくとカビだらけの中に居たというような事を言っていたが、同様の現象が発生しており、寝室の床に髪の毛がかなり落ちている事に気づいていなかった。髪の毛がコロコロに幾重にも巻きついて、コロコロの皮を剥くのを妨害してきて、何度も変なふうに破れるので、それが全ての気力を奪っていく気がした。

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