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終わり 01

朝、少し走りに出かけ、あとは家で作業など、していた。外は良い天気のようだった。年々、多くのことが面倒だと思う気持ちから逃れるのが難しくなっているのを感じる。反面、自動化という行為への憧れが、静かに積もり続けている。昨今の食洗機や、掃除ロボットの発展を嬉しく思うし、将棋ソフトがプロに近づいたと聞いても気分が高揚したし、著作権を気にしなくて良いように、有名作曲家風のピアノ曲を自動で作曲するシステムがすでに運用されていると聞いても、同様に嬉しくなる。絵画においては、すでに1970年代からHarold Cohenなどが自動絵描きロボットArlonを作っていたと知った時も、いいなあと思った。何かが自動的に達成されるということがなぜか気持ちの良いものに感じる。

そのようなもやもやした憧れを、少しでも消化するため、画像をイラストレーションらしきものに変換するプログラムを作成していた。まだ単調で、もっと複雑さがないときれいなものに見えない。これまで使ったことのない言語で書いているので、よくわからないことが多く、時間がかかる…。

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初期の一例

初期の一例

複雑さが少し増した例

複雑さが少し増した例

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便利屋03

_DSC9314業務などを行う。

年間を通して、少なからぬ人数の人間が狂っていく。少しずつゆるやかにおかしくなっていった人もあれば、ある時突然のように狂った人もあった。自分が気がついた時にはすでにもう切れきっていた人もあった。平均的にそのようなものなのか、偶然、自分のまわりに狂いやすい人がいた時期だったのかは、知らない。狂っても仕方がないと思える理由が見えた人もあれば、未然に防げたと思われる事象で行った人もあった。明らかに第三者の目に分かる形で狂った人もあれば、人知れずひっそりと消え、ひとりで狂ったと伝え聞いた人もあった。あの人はそろそろまずいと、言われている人もあった。昔は狂っていて、今は狂っていないという人もあった。そのような現象から距離を取るのは難しく、遠くからでも、よく見えてしまう。

サバ缶と葉っぱ系の野菜を和えたものが非常に簡便でよく食べてしまう。大きなTESCOだといろいろな味のサバ缶が売られている。

便利屋 02

日曜。作業などしていた。BBC(のオンライン)でJapan: Earth’s Enchanted Islandsという番組を見た。直で訳すと、日本:地球の魔法にかけられた島、となる。何回かのシリーズもののドキュメンタリーになるようで、この回は「Honshu」と題され、1億の人間が住む島でありながら、いまだ豊かな自然が残り、野生動物が多数暮らすこの地で自然と人がどのように共存しているか、というテーマで紹介がされていた。ダイナミックなアングルや、深いボケ味、スローモーションを多用した映像がやたらと美しかった。BBCのドキュメンタリーは映像それ自体に味があることが多く、よい。

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冒頭から温泉に浸かるサルの慈愛に満ちたような顔が写される。

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佐渡の棚田など。

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木の上で産卵するカエルの生態など。棚田それ自体よりこのカエルに割かれていた尺が多かった。

BBC_Japan_0003_Screen Shot 2015-06-14 at 22.57.51.png BBC_Japan_0005_Screen Shot 2015-06-14 at 22.58.57.png

山から降りてきて作物を強奪するサルと、人との戦い。サルを追い払うために訓練された柴犬が登場する。

BBC_Japan_0006_Screen Shot 2015-06-14 at 23.00.52.pngBBC_Japan_0012_Screen Shot 2015-06-14 at 23.15.45.png-

人里に降りてきたクマを捕獲し、山に戻す活動をしている人々。

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奈良の寺に集うシカのようす。鹿せんべいを観光客からもらうために、多くのシカがお辞儀をマスターしているらしいが、知らなかった。

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川端(かばた)という野菜や食器などを洗う用水地。鯉が放たれており、その鯉が食べかすなどを食べて、水を浄化していくという。これも、知らなかった。

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ホタルと戯れる人々の様子。

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ホタルつながりで、ホタルイカの漁のシーンへと移行する。これもこんな風に光るというのは知らなかった。

BBC_Japan_0009_Screen Shot 2015-06-14 at 23.10.05.png花見など。桜はわずか数日で散ってしまうが、日本にはもののあわれという価値観があり、人々は今もそれを感じることができるとナレーションが入る。

日本関連の番組は結構、よくやっている気がするが、これは切り口がありそうでなかった感じで、よいものだった。言葉による説明は、最低限しか入らないが、映像それ自体にすでに慈しみのような視点がはっきりと入っていて、映像としての強度と表現力がある感じがした…。

便利屋

土曜。作業などして過ごす。

朝は少し外を走った。少し前からたまに走りに出かけていて、そんなに負荷はかけずに手短に3キロくらいを走って戻って来る。すでにある程度回数を重ねているので、走り終えた後の筋肉の疲れが初期の頃に比べて軽減しているのがわかる。このような単純な運動は、回数をこなした分だけ、ある程度わかる形で実感が得られるので精神的に心地よく感じると聞いたことがある。人との関係における信用など、どんなに積み重なっていても一瞬で崩れたりするランダム性がないのも良いのかもしれない。

業務上、関わりがあった人が、夏に社を去ることを聞いた。本人によると2年ほど自転車の旅に出るようだ。まずはヨーロッパを出発しアジア諸国を目指すという。以前よりすでに心は業務にはないようで、徹底的に最低限のことしかしなかったが、府に落ちた。ある意味では偽りがなく、接しやすい。

Wildlife

土、日と、Brightonで行われたWildlifeという音楽イベントに行っていた。両日とも天候が良く、気持ちのよい日だった。ただ見た目の明るさに反してイギリスは未だ寒く、寒さに耐えかねて途中で、露店で売っていたよくわからない古着の羽織るものを購入した。それによって快適に過ごせた。Disclosureというバンドがヘッドライナーで、かなり人気があるらしいのだが、自分はあまりよく知らず、どんなものかと見始めたところ、ステージの映像の演出がミニマルで非常に美しく、非常に良かった。単純な色彩と、単純な幾何学的図形が少しづつ変化しながら、ひたすら無数に反復していた。何も考えなくなり、惚けるように反復をずっと見ていて、一時間半くらいの時間が気がつくと過ぎていた。

あとNas, Wu-tang clanなども見た。

追記。Nasは活動20周年とのことで、デビューアルバムillumaticの曲を全曲やるという構成になっており、何回もアルバムジャケットを背景に映しまくりながらのパフォーマンスだった。何というか音が悪く、トラックの鋭く刺してくるような強い音があまりうまく聞こえず、期待していたほどではなかった…。何度もジャケットを映してニューヨークとか言っているので、徐々に音楽よりそちらのほうが面白くなっていった。

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Wu-tang clanはもう相当な年になるのだと思うが、チンピラが大勢でワイワイやっている感じが非常によく出ていた。

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これら2組は、見ておかなければならないと思って、勉強のように見ていたが、あまりよく分からなかった…。凄くないはずはないと思い、家に帰ってアルバム音源を聴いたが、そちらのほうが遥かに良かった。こんな音に聞こえなかった。

ほとんどどの野外イベントでもそうなのだが、ゴミをゴミ箱に捨てるという概念は皆無に等しく、時間が経つごとに会場全体が巨大なゴミ箱のようになっていき、最終的には地面のほとんどがゴミだらけになる。そこをかき分けて人々は腰を下ろす。

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Ryoji Ikeda

Brewer street car parkという駐車場の上部にあるスペースで開かれていた池田亮司の展示を見に行った。今回のものは映像表現だけでなく、直径2mmくらいの球を板の上に無数にばらまき、その板にわずかに角度を与えることでそれぞれの球に加速度を持たせ、全体が鳥のように集合と離散を繰り返すオブジェクトが展示されており、それがきれいで長らく見入っていた。

17729562803_44414146db_o 18163915289_9f94989cbf_o 18350091405_1d48eda73e_o 18350072795_0711902f49_o18346124342_e6d2b47055_o 18163980099_5d9feea04e_o 18351643181_261d3954d4_o 18351662871_655a7d0f44_oその後、本屋に寄って帰宅した。ここ数日、妙に空腹を感じる。

土曜。洗濯などの作業後、近所のスーパーに行き、すぐ帰った。その後、パソコン内の各種ファイルの整理、その他作業などしていた。

パソコン上の、一切の分類をせずに、雑多なファイルを一緒くたに放り込み続けたドロ沼のようなフォルダを開いていた。勤務先の定期面談時に使用した勤務報告書のようなものが見つかった。良く出来たことと、反省すべきこと等を書くような、よくある類のものだが、こういうものを書いているといつも凄まじく寂しくなる。なぜだろうかと長年、思っていたが、渡英の際にT氏からもらった、寺田寅彦という物理学者の「柿の種」という本の一節に「自分の欠点を相当よく知っている人はあるが、自分のほんとうの美点を知っている人はめったにいないようである。欠点は自覚することによって改善されるが、美点は自覚することによってそこなわれ失われるせいではないかと思われる。」というものがあり、そういうことかと思った記憶がある。自分が労力をかけたことを、誰かにアピールするために自ら記述するたびに、それらが溶けるように消えていく感じがしたので、寂しいと感じたのだろう。あらゆる自己PR資料、あらゆる業務報告書、すべてにおいて、いつも、寂しいなと思いながら書いていたことが思い出された。

生姜

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思い出したかのようにまた作成した。Flickrから自動取得した内容は、良くわからない器具、蝶、母と娘、セクシーな感じの女性シルエットとカラフルな枕。

Frensham Great Pond

今日は祝日で休みだった。午前中にFrensham Great Pondという池に行った。Surrey州の地図を見ていて偶然に発見したもので、特に目新しい何かがあるようには思えなかったが、一日、家に居る事を避けるために、意味なく、行った。

中世の時代に、コイの養殖地として人工的に作られた池との事らしかった。唯一の心惹かれた点はこの点で、どんな風に人工的なのか見てみたかったのだが、天然の湖と何が違うのかは外見からは全く分からなかった。人造湖というものはだいたいそうなのかもしれない。
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湖の周辺は砂が敷き詰められ、ビーチになっており、数組の家族が風にあたっていた。犬はビーチに入る事が許可されていないので、近くの杭につながれていた。これから何時間ここで待つのかは、知らない。およそ50メートル先の水辺でパシャパシャとはしゃぐ子供と、その側でシートを広げて座っている親達の姿を、見ていた。やる事が既に無くなっていた自分は、更に犬の背後から、それを見ていた。

_DSC1778ひと通り散策した後、帰宅した。昼過ぎには家に着いた。

その後は作業や読書などで結局、家にいた。

Hamburg 2

朝、用事まで少し時間があったので、宿の周辺を散策した。前回に来た際にも少し観たが、エルプ・フィルハーモニーのコンサートホールの工事現場のあたりをぽつぽつと歩いた。雨が降っていた。

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すでに工期は予定より大幅に遅れ、年単位で延び延びになっているらしいが、港の一角に建築物の設計趣旨等を解説するための小さなパビリオンがあり、その中にはコンセプト模型等が置いてあった。波をかたどった造形のようだ。

さらに赤レンガ倉庫群のあたりも少し歩き、宿に戻った。雨は強くはなかったが、霧のようで、全身が湿ってしまって寒かった。倉庫群の建物は100年以上前のものだが、装飾様式のトーンがあまり立体的でなくグラフィカルなので、現代的な目には格好の良いものに見える。感情的な表現でないので、疲れずに観ていられる。自分は、どんどん疲れやすくなっている。
_DSC1647 _DSC1649 _DSC1650 _DSC1651 _DSC1654 _DSC1657 _DSC1665午後、もろもろを終了し、夕方の便でロンドンに帰った。