月別アーカイブ: 2015年2月

黒い箱

from South London Gallery web

from South London Gallery web

街中に少し買い物に出かけたが、目当ての店が休業日で閉まっており、あてもなく適当に街をふらふらと歩いていたが、特に何も思う物はなく、意味なく浪費した2、3時間に意味をつけておかないと気分が耐えられない感じがしたので、最終的に少し遠くまで足を伸ばしてSouth London Galleryにやってきて、展示を無理矢理、みた。Isabelle Cornaroという作家の展示で、黒く塗られた木箱に脈絡のない骨董品のたぐいがパラパラと置かれていた。17世紀のフランス古典主義の巨匠、ニコラ・プッサンの絵画の平面構成の様式美を、三次元的にミニマルなアプローチで再構成したとの解説があった。コンポジションそれ自体が主題なので、配置の緊張感が出れば、置いてある壷とか流木とかは、たぶん別にこれでなくともそれっぽければ何でも良いのだと思う。これらは、そこに居なくてはならないものだけれども、別に他の似たような物でもかまわないものなので、数合わせに呼ばれた所在ないパーティー要員や、とりあえず立ち尽くすイベント会場の警備バイトのように見えた。
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意味

昼過ぎに、意味なく、Clapham commonに行った。Bakery Etceteraという、パンが人気らしい店で食事をとった。中央のテーブルに店内で焼かれたパンがたくさん置いてあり、セルフサービスで好きなだけ切り分けて、各テーブルにあるトースターで焼いて食べることが出来た。下の写真はwebから拝借したもので誰も写っていないが、実際はほぼ満席だった。

from Web

その後、少し移動したところにあるOld post office bakeryというパン屋にも寄った。いくつかパンを購入して帰宅した。下記写真もwebから拝借したものなので、実際は結構もろもろ売り切れていて、数は少なくなっていた。

from old post office bakery website

帰宅後、作業やネット等、した。ヨーロッパのパン、特にこういう天然酵母がどうのとかいう感じのパンは酸味が強いものが多く、実はそんなに好きではないが、大量に食べているとこれはこれでおいしいような気もしてきた。職人的な、こだわりのパン屋みたいなものは、やっている方はおそらく相当に過酷な仕事だとは思うが、なぜか、充実した人生の象徴のような恐ろしさを感じてしまうことが多く、普段は、なじむ事ができない。その点、たまに立ち寄っているBrick laneにあるベーグル屋は、異常な安さと、工場のような従業員の動き、労働の雰囲気に満ちた簡素な店内など、威圧感がなくとても寄り易い。それでいてやたらとおいしく、更に24時間営業しているという非の打ち所の無い店となっている…。

茶色

ピザ屋に寄って帰宅。ピザ屋からの帰宅路をショートカットできる気がしたため別な道を選んだところ、迷って時間を大幅にロスした。

職場でネズミを見た。背後でビニール袋がガサ、というので、振り返ったところ、非常に小さなサイズのネズミがゴミ箱をあさっていた。室内でネズミを見たのは久しぶりだったので驚いたが、おそらくネズミの方はもっと驚いたらしく、一瞬でどこかに隠れて消えてしまった。ネズミがあさっていたゴミ箱には、食料などまったくといっていい程、入っていないことも、知っていた。

Stockholm 2

夜の便でストックホルムからロンドンに戻ってきた。時間があれば、ストックホルム図書館や、森の葬祭場などの名の知れた建物を見てみたかったが、今回その時間はなかった。朝、早く起きれば、外観だけは見られたのかもしれないが、寒く、気力がなく、眠っていた。街をみているのもよいが、知らない土地の宿でひとり布団に入っている時間がより良いとも感じ、外に何かを期待することから意味なく遠ざかり過ぎたことを感じる。

帰りの飛行機の中で、眠りに入る前に、「雪」という吉田拓郎のプロデュース曲で昔、ヒットを出したフォークグループの名を思い出そうとして頭を絞っていたが、思い出せずそのまま帰宅した。後にgoogleにより「猫」というバンド名だったことを思い出した。バンド名があまりに簡素なので記憶から消えていた。調べによるとファースト・アルバムの名前も「猫」で、セカンド・アルバムの名前は「猫・二枚目」というらしく、名前に頓着の無いグループだったことがわかった。

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ストックホルムの地下鉄駅は、それぞれの駅ごとに違ったペイント、装飾を施されており、岩盤をくり抜いたような構内のラフな作りとも相まって非常に原始的な迫力があった。

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また、セブンイレブンがやたらと多いことも気になった。外観は日本の物とほとんど同じと言ってよい。

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Stockholm

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朝起きると窓の外に雪が積もっていた。イギリスに来て初めて雪が積もったのを見たと思う。

ヒースロー空港に向かい、ストックホルムに移動した。そちらも雪が積もっていたが、着込んでいったため、凍えるような寒さは感じなかった。夜には数ヶ月前に会社を去った元同僚のかたに会い、現在働いている職場を見せてもらい、その後食事をともにした。ミートボールを食べた。

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同行していた別な同僚に薦められ、パンの上にサーモンと何かの葉を少々乗せたものも食べた。ディルと呼ばれる、細長い葉を持ったハーブの一種を使ったマヨネーズソースみたいなものが異様なおいしさだった。サーモンそれ自体がおいしかったのかもしれないが、同僚がしきりにディルが最高、ディルがすばらしいみたいなことをいうので、それに引っ張られた。

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from Wikipedia

 

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