展示など

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tate britainにRichard Deacon(というイギリスの彫刻家。ターナー賞受賞者)の展示を観に行く。曲げ木を大胆に使ったうねるような彫刻や、鉄をボテッと大胆に塑像した彫刻がかなり面白かった。曲げ木の最小半径部分の、極端な力がかかって繊維がはじけながらも、折れる事なくカーブしていく感じとか、延べ鉄の表面の鈍いボコボコ感とか、人工的なのに、素材の生っぽさの迫力があった…。

from tate britain website

さらに同じtate britainでやっている「RUIN AND LUST」という廃墟をテーマとした企画展を見る。第二次世界大戦の時の、コンクリートの塊で作られたトーチカの写真がメインビジュアルとしてポスターに使われていて、あっと思って引き込まれた。

from tate website

時代をまたいで、様々な絵や写真が展示されていたが、Paul Nashという画家の絵も良かった。基本的にこのようにざっくりと色が塗られたシュルレアリズムの絵は好きなのだが、画面の中のオブジェクト群の弱い存在感の雰囲気がとてもよい。

さらに水上バスに乗り、川をまたいでtate modernのほうへも足を運ぶ。tate britainとtate modernをつなぐ水上バスがあることは知らなかったのだが、たまたま見つけたので、乗った。

_DSC0358 _DSC0352Richard Hamilton(というポップアートの巨匠の一人)の回顧展を見た。ポップアートは実際の製作物がどうこうというより、観念的に、あとその時代の文化的に価値があったというものがほとんどだと思うので、作品というより歴史として興味をもっている。あとポップアートの人は強烈な言葉を多くのこしているので、それも面白い。部屋のひとつに、マルセル・デュシャンの代表作「大ガラス」をこのハミルトン氏が丸々複製したものが置いてあり、「大ガラス」はデュシャンのメモに沿って製作すれば、誰でも複製出来るようになっていることを知った。

from tate website

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