月別アーカイブ: 2014年1月

数学部の変人

朝、大家さんが業者を伴って屋根の雨漏り箇所のチェックに来る。以前にも来たが、相見積もりを取るために違う業者を呼んだようだ。

その後、掃除などしていたら昼過ぎになった。最近また意味なく英語版ジブリDVDを数枚購入したのでそれを見る。「コクリコ坂から」「借り暮らしのアリエッティ」は一度も見たことがなかったが、今回初めて見た。英語版DVDだが日本語音声も収録しており、所見で英語だとたぶん理解できないだろうと思ったので日本語を選択した。特にアリエッティは非常に良いアニメで今まで見ていなかったことが悔やまれた。

夜、会社のM夫妻を誘い、パブで夕食を済ませたあと、Cafe OTOに行った。Richard Youngsというグラスゴーのアシッド・フォークのミュージシャンで、以前に音源を聴いたことがあり、楽しみにしていた。M氏が舟漕ぎ歌のようだと言っていたが、確かにリフレインが非常に多くて、意味なく淡々と終わることなく口ずさまれる感じが、地味なのに何か響く感じがあり、とても良かった。どんなものでも、リフレインさせていると音楽になっていく原始的な強さがあったように思った。

_DSC9613-Young氏の前座で演奏したEric Chenauxという人も、ぐにゃぐにゃしたノイジーなギターソロが非常に自分の好きな感じの演奏で面白かった。今日の演奏は2者とも面白かった。

12時頃、帰宅した。

先日、久しぶりに低温肉を作った。それを今日400グラム程、食べた。本当は昨日食べるはずだったが、今日になった。割と良い感じに仕上がっていたので食べ過ぎた感もある。一時期は狂ったように肉を低温にかけ続けていたが、それすら最近は面倒になっていた。作業のような食事に慣れすぎた。

7.39

スーパーに寄って帰宅。昼食時に話題に上がっていたテレビドラマを見る。イギリスではBBCの番組はほとんど、テレビ放送後にいつでもiPlayerという公式のウェブサイトからオンラインで見ることが出来る。難しい言い回しが多く、ほぼ全くと言っていい程、何を言っているのか分からないが、見た。

墓場

帰宅。今日はクリスマスツリーのゴミ回収日だったらしく、そこら中の路上に大量のモミの木が打ち捨てられていた。クリスマス前、そこら中ででかいモミの木を売っていて、多くの人がそれを買っているのを見て、クリスマスが終わったらどうするのだろうかと思っていたが、こうやって普通に捨てていることが分かった。

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カバブ

帰宅。夕食を買いに近所のケバブ屋に行った。久しぶりに訪れたのと、空腹だったのとで、ついLargeサイズのものを頼んでしまったがRegularサイズの時点で既にLarge級の量があることを忘れていた。食べきれず明日に持ち越した。Wikipediaで「ケバブ」という項目を読みながら食べていた。

知床旅情

家でDVDなど見て過ごす。英語版ジブリDVDを2本程見た。魔女の宅急便は荒井由美の主題歌は別なものに差し替えられていたが、紅の豚の加藤登紀子の歌はそのままだった。

Cirencester, Bourton on the water, Lawer slaughter

宿を出てCirencesterという街に向かった。ローマ時代、コッツウォルズ地方の首都だった街らしい。非常に大きく、栄えている感じの街で、繁華街には様々な店があったが、個人的には特に面白くもなく、ローマ時代のコッツウォルズの人々の暮らしを紹介した博物館を見て、早々に街を後にした。

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博物館で見た、ローマ時代の床暖房システムの説明図。

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次にBiburyという小さな村に行った。Arlinghton Rowという、14世紀に建てられた修道院の羊毛販売所?として使われていたらしいコテージ群がある。これは非常にいい感じの風景で、来てよかったと思った。

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コッツウォルズの街はどこでも、スレート質の岩をつかったこのような塀の積みが多く見られる。

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ただ村自体は非常に小さいのですぐに一周できてしまった。村にはマスの養殖場があり、暇だったので、マスに興味は全く無かったが、何となく見ておいた。大小様々なマスがザワザワと泳いでいた。

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雨足が強くなってきたので近くにあったパブに逃げ、昼食を摂った。さっきマスを見たので、マスのソテーらしきものを頼んだ。養殖場から朝、取ってきたやつだと言う。味は非常においしいと感じた。

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さらに場所を移動してBourton on the waterという、コッツウォルズのメイン観光地として有名な街に行った。確かに観光地らしく多くの観光バスが来ており、みやげもの屋や何となくオシャレっぽいカフェなども多かった。この街の近くにあるLawer slaugherという村に行きたかったので、この街は何もせず素通りした。

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Lawer slaughterには駐車場がないらしいので、数キロの道のりを歩いて行った。

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日が暮れる前に村に着いた。小川のそばの小さな落ち着いた集落という感じだった。

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Old Mill museumという水車小屋の博物館へ行った。店員のかたが、日本の観光客が多いので4年かけて日本語を勉強したのに、最近は日本人観光客がめっきり減ってしまって代わりに韓国人観光客が増えたと言っていた。

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帰りも数キロの道をBourtonまで歩いて帰った。行きの時は気付かなかったが、遊歩道が存在しており、こちらの道は、昨日と今日の雨でグチャグチャにぬかるんでいたものの、良い雰囲気のカントリーロードで気持ちが良かった。

_DSC9596 _DSC9600夕方4時を過ぎてすっかり日も落ちたので、家に帰宅した。帰宅時、高速道路のサービスエリアに3回、寄ろうとして、3回とも失敗して入り方を間違えて、結局、寄れずに家についた。

Lacock, Tetbury

コッツウォルズ地方の街や村をいくつか適当に回る旅行に出る。

まずはLacockという小さな村に行く。かなり小さな村でぐるりと一周するのに20分くらいしかかからない。村全体がナショナル・トラストの保存区域に指定されている。Lacock abbeyという、ハリー・ポッターの撮影にも使われたらしい修道院と、ヘンリー・タルボット博物館という、写真の現像方法の一種であるカロタイプを発明し、世界初の写真集「自然の鉛筆」を出版したことで知られる人物の博物館がある。歴史的に、写真技術の発明者としてはニエプスやダゲール等のフランス人が名を連ねているが、タルボットもダゲールとほぼ同時期にこのカロタイプという写真技法を確立していて、しかもカロタイプはダゲールのダゲレオタイプと違って、一枚のネガから何枚も写真を複製できるという決定的な長所を持っていたらしい。ただ画像の鮮明さはダゲレオタイプのほうがはるかに上だったために、カロタイプはしばらく陽の目を見なかったようだ。
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タルボット博物館は想像よりはるかに小さく、見たかった写真集「自然の鉛筆」の原本も所蔵していなかった。たぶん、歴史的にあまりに重要な資料なので、この小さい博物館が購入するには値段が高過ぎるのかもしれない。「自然の鉛筆」の内容はグーテンベルグ・プロジェクトにより全てweb上に公開されている。この中に載っている、当時タルボットが撮影した写真とほぼ同じ風景が未だに変わらずにこの村に残っている。タルボット氏が、こんな周りに何もない、ど田舎の小さい村で写真技法の開発にコツコツ取り組んでいたと思うと感慨深い。

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Lacock abbey

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次にTetburyというアンティークショップが有名らしい街に行く。ここは小高い丘の上にあり、高低差のある景色がきれいだった。アンティークショップは確かに大量にあり、ひとつのストリートに10件以上、密集していた。ただほとんどが、本気の骨董品を扱うようなアンティークショップで、扱っている品物がクラシカル過ぎた。雰囲気が本気すぎて、入ることすら怖くてできないという店ばかりだった。どうせ買いはしないとはいえ、ゴチャゴチャしたガラクタのようなもののほうが気楽に見られて楽しいのだが、そういう店は1、2件しか無かった。

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基本的に、街の中の建物はほとんどが古いもので、伝統的なコッツウォルズのハニーストーンを使ったものだったが、もちろん新築された家もたくさんあった。それらも一応、色はハニーストーン風な色に揃えられていた。

_DSC9446パブにて、ナッツを頼んだら高濃度の塩水にベチョベチョに漬けられたものが出てきて、塩の強さに舌がやられた。強烈に塩っぽいこういうジャンクなものは、別に嫌いでないのだが、この量ですら全部は食べられなかった。

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夕食は別なパブで摂った。Confit duckという料理を食べたがこれはおいしかった。

_DSC9470Tetburyに宿を取っていたので、今日はここで休んだ。