月別アーカイブ: 2014年2月

Speedy Ortiz

DSC_0518業務後、DalstonのBIRTHDAYSというライブハウスにSpeedy Ortizのライブを観に行った。どことなくNirvanaとかSonic Youthっぽさのあるザクザクとしたグランジロックで、昨年でたMajor arcanaというアルバムが好きだったので、行ってみた。ボーカルの女性が、ミニスカートのワンピースを着て、ジャガーを使用しつつ暴力的なノイズを出していたあたり、ある特定の層の心を掴むようで、前に立っていた数人の男性が、ひたすらiPhoneで写真を撮影していた。自分も少なからずその層に含まれるだろう。ギターの男もアクションの割にややヘニョヘニョしたギターノイズを意味なく連発しており、とても良かった。曲もポップ感があり、良かった。

自分の真横では、殆ど体を動かす事なくバンドを凝視している若い女性がいたが、ほとんど微動だにしていないように見えるのに、徐々にポジショニングを変えていたようで、気がつくといつのまにか最前列に到達していたようだった。

Brixton Pound

Brixton-Pound-10-front-actual21同僚より1Brixton Pound紙幣をもらった。Brixton poundというのはロンドン南部のBrixtonという街でのみ使用できる地域通貨で、イギリス国内に現在5つある地域通貨のうち、都市部で使用されている初のものらしい。1 Brixtonポンドは通常の1ポンドと同じ価値だが、加盟店でBrixtonポンドで支払うとディスカウントが得られる利点があるようだ…。

紙幣のデザインが美しくて、鮮やかな蛍光色の色彩とダイナミックなレイアウトが面白く、なんとなくこの通貨を使ってみたくなるような気持ちを起こさせる。地域通貨の試みは、世界各地でいろいろ行われているのだと思うけれども、地域経済への理解と、特に導入初期は損をしてでもそれを使うという献身的なコミュニティへの参加が必要になってくるだろうから、利用者を増やしていくのは非常に難しいのだと思う。でもこのブリクストンポンドの紙幣デザインを見て、これを使っていることが格好よく見えると感じる利用者も少なくないのではと、思った。仲間うちだけでしか通用しないものには特別な価値が生まれる。日本では、昨今、ローカルに根ざすことが若年層を中心に市民権を得ている感があったが、それはイギリス等でも同じなのかもしれない。ローカルの食事、音楽、貨幣…よく調べていないので、分からないが…。

かつて住んでいた高田馬場でもアトム通貨という地域通貨が流通していたが、一度も使う機会はなかった。

(写真はBrixton Poundのwebsiteより引用)

意味なく天気が良い

DSC_051711時ごろ、少し早めの昼食を食べに近所の軽食屋にいって適当にハンバーガー等を食べたのち、スーパーに寄り肉団子などを購入して帰宅した。しばらく調べもの等をしていたら眠くなり、そのまま夕方前くらいまで眠ってしまった。今日は、思った程、昨日の疲れを感じなかったが、どこにも出かけないと決めていたので、あとは家で本を読んだり作業をしたりして過ごした。夕食には、作り置いて冷蔵庫内にあった野菜のコンソメ煮に、入手した肉団子を投入して再生させたものを食べた。まだ食べきれなかったので明日もこれになるだろう。

LITE

会社の同僚達に誘われ、LITEというバンドのライブを観に行った。ダイナミックなリズムが非常に気持ちのよい感じのバンドで、とても良いライブだった。小さなライブハウスだったが、観客もエキサイトしてモッシュ等、行っており、やや前の方で見ていたのでそれに巻き込まれそうになったが、モッシュに参加できるような年齢でもないので、すみやかに周縁に場所を移動して引き続き観ていた。DSC_0511

その後、更に場所を移し、Ministry of Soundという割と大きなクラブにてベースメント・ジャックス等のDJを聴いていた。こちらも良かった。

DSC_05164時過ぎに、さすがに疲れてしまって帰宅した…。座って聴けるようなライブにばかり行っていたので、久しぶりにこのような日を過ごし、ふだん使用しない気力のいくらかを消耗した。

JAPとJAP

夜、突発的に会社の同僚とWimbledonにある寿司屋に行く。寿司など久しぶりに食べたがおいしかった。

風が強く吹いていて近所の窓が全てガタガタとなっているのが聞こえる。

昨日に引き続き、普段のオフィスを離れロンドン市内にて終日、外部協力先との仕事をする。

終了後、日本からの出張者の皆さんと食事をし、フィッシュ&チップス等を食べた後、帰宅した。

風邪が治っておらず、体調がそんなに良くなく食事中に無口になってしまって空気になる。

JT

夜、自分の直属上司の送別会に参加し、別れを惜しんだ。今日が氏の会社の最終出社日となった。

早口のブリティッシュ英語で、聞き取れず誤解を発生させてしまうことも何度もあったが、もろもろきめ細かく面倒を見てもらい、また素早い判断と指示で何度も助けられた。多くの会社の人々や、付き合いのあった他の人々が送別会場所のパブに集い、送別会だが、笑顔の絶えない非常に賑やかな会となった。氏は会社では自分の隣の席に座っていたので、次に出社し、もうそこに氏が座ることはないのだと思ったとき、本当に寂しい感じがするのではないかと思う。彼は来週から別の会社で働き始めるようだが、また何らかの形で会えたら良いと、思う。

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ビブリオテーク

引き続きパリにいた。

業務終了後、帰りの電車まで少し時間があったので、いくつかの建物を見た。

ブローニュの森(という伝統的に売春婦が多いことで知られている森らしい)の中に建設中の、フランク・ゲーリー設計によるルイヴィトン財団の現代美術館。まだ工事中だったが、外装はほぼ完成しているように見えた。

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その後、地下鉄を乗り継ぎ、ドミニク・ペロー設計のパリ国立図書館を見に行った。帰りの列車までの時間がギリギリで、10分しか見られず、中に入る時間なかったのだが、想像をはるかにこえる凄まじい美しさだった。建物の周りの空気の雰囲気が明らかに違っていて、現代的なのに、歴史的な静かな感じもあって、とにかくきれいで本当に驚いた。これは必ず、改めて訪れたいと、思った…。

_DSC9951 _DSC9953 _DSC9956 _DSC9955深夜に家に帰った。

早朝からユーロスターに乗ってパリに出張に行く。

夜、チェコから来ていた人と、何か話の接点を見つけようと思い、何を感違ったのかチェブラーシカ(という人形アニメーション)の話を始めてしまったが、チェブラーシカはロシア・アニメーションであってチェコ・アニメーションではなかった。なぜかチェコアニメと勘違いしてしまっていた。ヤン・シュバンクマイエル(というアニメーション監督)は確実にチェコ人だったはずなので、名誉挽回でその名前を出してみたが、有名ではないらしく、知らないと言われて終了した。同席していた別の方が、「存在の耐えられない軽さ」(というチェコの文学作品らしい)の作品名を出したら、それは知ってる知ってると反応していた。

宿に戻り、疲れていたのですぐに眠りについたが、部屋が絶妙な寒さで、翌朝起きたら風邪をひいていた。

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なら来るな

DSC_0504昨年、忘年会の出し物のバンドでご一緒した方の自宅にお邪魔し、もろもろおいしいものをいただいた。初めて会う人も含め、7、8人ほどの人が集まった。

自分は単にバンドを手伝ったというだけで声をかけてもらったのだが、集まった人々の大半は皆、定期的にワイン等を持ち寄って食事を楽しむ、ワイン研究会のようなものを開催していた仲だったようだ。フランスから大量にワインを買い付けて来た話や、ロンドンからの日帰りのベルギーへのワイン旅行等の話を聞いた。アルコールに興味がなく、また現在、アルコールに興味を持ちたいとも思っていない自分にとっては、まるで場違いで所在ない状態にもなってしまった。一般的に言って、興味があろうが無かろうが、人の話を素直に聞くというのはそんなに難しいことではないはずだが、また今回も、それに失敗し、無関心の壁を自分の前に立ててしまった気がする。今日、食べさせていただいた料理群は非常においしいものばかりで、それらは日頃、食事への関心の低い自分の無関心の壁にヒビをいれるほどのおいしさのものも多かったが、酒に関してはどうにもそれが難しい。何をのんでも、あまりおいしいとは感じない。