written by hand

たまたま手書きのメモにしたがって作業をしなければならないケースがあったが、字が凄くて全く読めず、全部聞き直す事案が発生した。帰宅後、いつだったか古本屋でWRITTEN BY HANDという本を買ったなと思い出し、少し眺めた。この左下のレベルですら、自分には正確に文字が判別できない。単純に絵としてみれば、流れる横線に、上下にリズミカルに形が飛び出ていて(小文字アルファベットの、上に飛び出る部分をアセンダー、下に飛び出る部分をディセンダーという)きれいだなとは思う。

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Juana molina

Juana molinaのライブを観にCamdenにあるROUNDHOUSEというライブハウスへ行った。

_DSC0197人がそんなにおらず最前列で観ることができた。内容は非常に良く、変拍子のリズムが心地よかった。ここまで本人をまじまじと凝視できる距離で見たことはなかったので、知らなかったが、結構、年齢がいっているようで驚いた。のちに調べたところによると1962年生まれなので、50歳を超えているようだ。

開演前に何故か、おばあさんから、クリス・ムーアさんですか?と話しかけられたが、音の並びが何となく良い名前だなと、思った。

 

踊る隊員

この日も記憶にないが、帰り途中に、サイレンを鳴らした救急車とすれ違う際に、救急車の助手席に座っていた隊員がなぜか両手を左右にヒラヒラさせながら、車内で踊っていたのを見たのがこの日だったかもしれない。パトカー、救急車などの緊急車両は、たまに緊急時でなくとも、サイレンを鳴らしてスイスイと帰還するらしいが、おそらくそれだったのだろう。

月曜

記憶にないが、淡々と日を過ごしたような気がする。スーパーに寄ってハンバーグとかジャガイモとかそのあたりを何かを買ったかもしれない。

Wimbledon mill

日曜。今日は珍しく天気が良かった。家の前の道が閉鎖されており、何やら路上でパーティーをやっていたようだった。大胆に道を封鎖していたが、公式なものなのか勝手にやっているのか、謎だった。

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散歩に出かけ、Wimbledon common(という公園)内にあるWimbledon mill museumという風車の博物館に寄った。別にここを目的に来たわけではないが、あったので入った。

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この風車塔は約200年ほど前に建てられたものらしく、風車としてはそんなに古いものではない。建設当時は産業革命のただ中にあって、蒸気機関で挽かれた小麦が市場に出回り始めていたらしいが、このあたりに住んでいた一部の人々が、そんなマシンで挽かれた小麦は信用できないといって、昔ながらのやり方で挽いた小麦を食べるためにこの風車を建設したと、説明にあった。時代が動いていくときに、あえてその船から降りて逆走していく人はいつの時代でも一定数、いる。蒸気機関で回そうが風力で回そうが、科学的な味は変化ないと思うが、そのロマンによって味がどれほど変わるのかは、知らない。この風車はメインシャフトがはずされており、今はもう動かなくなっているので、もう二度とここの風で挽いた小麦粉が作られることはない。

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土曜日だが家で調べ物、および本など読んでいた。今日でイギリスに来て1年が経過したことになる。イギリスに経つ前日、職場でもろもろ整理などしていたら深夜になってしまい、丑三つ時を過ぎた品川駅の構内で、無数の人々が泥酔して死んだように倒れている横を通り過ぎながら、この日本らしい光景を見ることもしばらくないのだろうと思ったことを覚えている。だから写真を適当に一枚撮った。

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燃えたキリン

同僚と夕食をともにした。ロンドンブリッジの付近のイタリア料理屋でパスタ等を食べた。同僚と言っても、日本での同僚だったので会うのは1年ぶりくらいで、もろもろ積もる話を聞いたり話したりした。

11時過ぎにお開きとなり、歩いてウォータールー駅まで行って、そこから最寄りの駅まで電車に乗った。途中、店が閉まりきったBorough marketを通った。全ての店が閉まっていて、誰も人がいないのに、まだ活気が感じられるような気がした。このマーケットが日曜日、休みになるのを知らずに、先日、両親が来ていた際に案内しようとして連れてきてしまったのが思い出された。幸いにしてすぐそばのスペイン料理の屋台が営業しており、そこで昼食を取ることができたが。。

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Spaghetti

帰宅。ずいぶん久しぶりに米を炊いた。キッチンにある米は、昨年7月に日本に帰国した同僚からもらったものだが、既に10ヶ月が経過しているにもかかわらず、未だに使い切っていない。米は精米しなければ味を保つことができるが、精米後の米は日数に比例して味が落ちていくらしい。だから、この米はすでに落ちるところまで落ちているはずだが、それでも白米を久しぶりに食べたので、おいしい気がした。

同僚のイタリア人は割と無口で物静かなのだが、料理が趣味らしく、料理の話(特にイタリア料理)になるといろいろ話してくれる。社食でパスタ、ピザ等のイタリア料理が出ることはよくあるのだが、ほとんどの場合、クオリティが真のイタリア料理にはほど遠いらしく、これはフェイクだねという話になって、イタリア料理の講義がはじまる。その話が面白いので、楽しく聞いている。今日は、アメリカでは一般的らしい、スパゲッティ・ウィズ・ミートボールという、スパゲッティに何故かミートボールを乗せた料理が謎だという話をしており、スパゲッティは伝統的には、カルボナーラを除き、肉および肉を使ったソースを合わせることは絶対にないとの事だった。その説だと、日本でよく食べられるミートソース・スパゲティもフェイクということになる。スパゲッティより太いタイプのパスタには肉を合わせて良いようだ。

話を聞いていて、何となく、イタリア料理を作った気になって空想上で満足を得られた。

Mechanical pencil

帰宅。冬のように寒かった。

2週間ほど前に、シャープペンシルを無くした。去年のクリスマスの頃にHoxtonのあたりで買ったもので、割と気に入っていたが、いつどこで置き忘れたのか記憶がない。いずれどこかからポッと出てくるだろうと思っていたが、2週間以上が経過してもなお、出てこないので、どうやら本格的に無くしたようだ。鉛筆のように六角形の断面形状をした、シンプルな見た目だったので、飽きずに長く使えると思っていたのだが、わずか5ヶ月の付き合いとなった。

見当がつかないが、会社のどこかに置き忘れた可能性が高いので、もしかしたらそれを誰かが拾い、使用しているのを見ることがあるかも知れない。その時に、本当はそれは僕のものですと言えたら良いが、たぶん難しいだろう。そしておそらくは、そのようにして、誰かに所有権が移ったのを確認してしまったとき、本当の喪失感と対面することは避けられないだろうと思う。