引っ越し

月曜。オフィスの引越しが終わって、違う環境での業務開始となった。引っ越しといってもひとつ下のフロアに移動しただけで、大差ないが、机の配置などが変わったので、印象が変わった。部屋の面積は狭くなったが、引っ越しに伴い、大量にものを廃棄したために、広く感じられた。オフィスも人が次々と入れ替わっている。かつての誰かの努力の結晶だったかもしれないようなものも、バサバサと棄てた…。

Andreas Gursky / Augustus Thompson

from White cube website

White cubeにAndreas Gurskyの展示を見に行く。緻密で巨大なプリントがWhite cubeの真っ白な空間の中にゆったりと置かれていて、きれいだった。ものは、情報量を削っていくと抽象的になっていくが、情報量を過剰に増やして行っても抽象的になるというのが良くわかる。

from White cube website

Augustus Thompsonという人の絵もざっくりしていて面白かった。やたらと何かを反復させており、使っている図形も画面構成も、おそらくあえてダイナミックにしてないので、繰り返しが不気味に目についた。ぱっと見て印象がきれいなのに、同じ図形が並ぶとやや気味の悪さがあり、また文字のように記号化して見えるので、これは絵ではないですといった乾いた存在感があって、軽くて良かった。

ギャラリーをあとにし、同じ通りにあったフレンチビストロで食事をとった。非常においしかった。いったん帰宅した後、コリアフーズに行ってもろもろの食材を購入した。

Stone henge / Salisbury

ストーンヘンジに行く。昨年末に、ストーンヘンジのビジターセンターが新築されて新しくなったという情報を得ていたので、どちらかというとストーンヘンジそれ自体より、ビジターセンターを見る目的で行った。ストーンヘンジは、多くの人が言うように、思った程、大きくもないし美しくもないただの石で、世界三大がっかりと呼ばれているだけはあった。世界三大がっかりの3種類は、人によって内容が異なる。自分はストーンヘンジ、シンガポールのマーライオン、は少なくとも含まれると聞いたことがあるが、3つ目については、知らず、気にした事も無かった。
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ストーンヘンジのがっかり感は非常に有名で、「皆、どれだけがっかりさせてくれるかを確かめるためにそこへ行く」と言われている程だが、それでも世界各国から人が大量に集まっている。自分もそういう心構えでこれを観に行ったが、事前の偏見をかけられない状態でこれを見たら、違った印象を持てたり感動したりできたのだろうかとも、少し、思った。人でも、まれにそのような人がいる。何らかの理由でついたレッテルが永遠に消えず、何をやっても、内容の善し悪し問わず、その人の行動や言動はすべてろくでもないものだと決めつけられてしまう生涯ピエロの役回りを受け持つ…。

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その後、近くの町Salisburyに寄って、遅い昼食を摂った。

ソールズベリ大聖堂は非常に立派なもので、尖塔の高さはイギリスの聖堂で一番高いようだ。

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この彫刻(キリストの十二使徒を表現したものらしい)の不気味な造形が興味深かった。この背後にある青いステンドグラスは、「良心の囚われ人たちの窓」という名前の作品らしいのだが、最初、この彫刻のタイトルがそれなのかと勘違いしてしまった。ふむふむ、良心に囚われたような異形をしている、と納得していたが完全に勘違いだった。

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夕方頃、家に戻り、さらに夜に、W氏の情報によりLiverpool streetでやっていたReal food festivalという各国の食べ物屋台が集まっている催しに行って、何かハンバーガー形状をしたものを食べたのだが、どこの国の食べ物だったのか忘れてしまった。味はとてもおいしかった。

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Top Golf

会社のいろいろな部署の人々が集まってTop Golfという、ゴルフ打ちっぱなしと玉入れゲームが合体した様なものに興じた。昨年6月、自分がこちらに来た際にも歓迎会と称して連れてきてもらった施設でもあり、今回が2回目となった。全てのゴルフボールにチップが埋め込まれており、自分のIDを登録して、穴に入ったか入っていないかを判定し、入った場所に応じて、ボーリングのようにディスプレイに点数を表示する仕組みになっている。ゴルフ等、ほぼやったことがないに等しいので、殆ど思ったように飛ばず、Less force(力を抜け)、と何度も言われた。

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電話

帰宅。ワールドカップを見ていると、昨日Calling fesで知り合ったイギリス人から電話が来て、幾つか日本のバンドを見たという話をした。新旧、メジャーインディー問わずいろいろなバンドを知っているようだったが、次はBabymetalというバンドのライブに行くのだと言っていた。知らなかったが、調べてみると、アイドルとメタルの融合というコンセプトで活動しているアイドルグループだった。

Calling Festival

同僚氏に誘われ、Clapham commonで開催されたCalling Festivalというフェスに行く。自宅からそう遠くなく、バス一本で行けた。この日はStevie wonderを筆頭にもろもろソウル系の人々が演奏する日で、ふだん全く聴かないジャンルなので、何も知らないが、面白そうだったので行ってみた。

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ソフトロックぽいJack johnsonは少し聴いたことがあった。写真の男がJack Johnsonだが、この人よりもピアノの帽子をかぶった人のほうがステージでいろいろやっており目立っていた。

殆どの人がスティーヴィーワンダーを目的に来ていたようで、実際、他のバンドの演奏時間が45分から1時間だったのに対し、彼だけ2時間半の持ち時間があるという格差が発生していた。ほぼ全曲、合唱状態だったが、自分は1,2曲しか知らなかったので聴いているのみだった。やはり何というか、全体的に、非常に「上手い」感じがしたが、十分楽しめた。随所で、小さな箱みたいな謎の楽器をペチペチ叩いて演奏しており、気になったので帰宅後に調べたところ、herpejjiという、箱に何本もの弦を水平に張った、鍵盤奏者のための弦楽器のようなものだった。

cut

自宅近くの美容室に初めて行った。髪をクシャクシャにしてもらう。少し雨が降った後に、カラッと晴れ上がり気持ちのよい感じがした。

夕飯にEarl’s courtにあるtrabadourというレストランへ行く。レストランというか昔はCoffee shopと呼ばれていたようで、それと何か関連があるのかは、知らないが、地下にはライブハウスがあり、そこではボブ・ディランやポール・サイモンなども良く演奏していたようだ。

配管工

Ground floorの人の工事で、水道管をどうにかしたらしいが、その影響で一時、家のある通り全体に影響が出たようだ。帰宅時には全て復旧していた。

一階

住んでいるフラットの1階(Ground floor)部分を最近、購入したというオーナーが、家をリフォームしている。他の部屋も参考に見たいというので、うちの部分を見る事になり、夕方、大家さんとともにやって来た。10分程、サクサク見て、帰って行った。大した物を置いていない殺風景な部屋だが、既に大家さんによって造り付けられていたアルコーブ部分の円形テーブルやイスなどを見て、ラブリーと言っていた。

その後、近所の中華料理屋に行った。あまり客が居なかったが、安くおいしく、食べきれなかった料理は丁寧に持ち帰り用にパッキングしてくれた。満足して帰路についた。

Chibo Matt

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最近こちらに赴任してきた、会社の同僚氏が家探しをしており、うちを参考に見たいというので少しばかり家を紹介した。更に近所の同僚氏の家も観るというので付いて行き、その流れで二人を連れてCafe OTOにChibo Mattのライブを観に行った。良い感じにチープな音色を多用した不思議なリズムで、技巧的ではないけれどシンプルで強い感じの表現で、とてもよかった。